シンポジウムの様子

ちょうど45年前の1972年12月18日から30日まで、アメリカ空軍は、Ｂ５２型機の戦略爆撃機を始め、大量の戦闘機を動員し、ハノイを中心にベトナム北部に無差別の攻撃を行いましたが、結局、Ｂ５２の爆撃機34機を含む81機の戦闘機が撃墜され、大失敗に終わりました。

ハノイ・上空のディエン・ビエン・フー作戦の勝利と呼ばれるこの勝利は、アメリカ軍のベトナムからの撤退を定めるパリ協定の締結に役立ったもので、ベトナム戦争の重要な転換期であったと評されています。

今回のシンポジウムで発表された約40の報告は、この勝利の大きな意味と歴史的な教訓を明らかにすると共に、この勝利は、ベトナムの若者に愛国心を教育するための重要な教材であると強調しました。この勝利について、ベトナム防空空軍司令官のレー・フイ・ヴィン中将は次のように語りました。

（テープ）

「世界の戦争史において、1972年12月のベトナムとアメリカの上空の戦いは珍しいものでしょう。弱小民族が、軍事的にも経済的にも圧倒的に強い侵略者を打ち負かしたのです。ハノイ・上空のディエン・ビエン・フー作戦の勝利は、ベトナム民族の偉大な勝利で、ベトナムの軍事的知恵と革命的英雄主義のシンボルでもあります。また、現在の祖国防衛事業にとって貴重な経験であると思います。」

シンポジウムとあわせて、この勝利に関する写真展がハノイで行われました。