不明のマレーシア機「事故」認定

不明のマレーシア機「事故」認定 - ảnh 1
マレーシア航空370便の乗客の親戚(写真:ロイター)

(NHK) 去年3月、南シナ海の上空で消息を絶ったマレーシア航空機について、マレーシア政府は、残された家族への補償の手続きを進めるために、墜落事故だと認定しました。

乗客乗員合わせて239人を乗せたマレーシア航空370便は、去年3月、クアラルンプール国際空港から中国の北京に向かう途中に行方が分からなくなり、1年近くがたった今も機体は見つかっていません。
捜索を主導するオーストラリア政府などは、機体から発信された信号などを分析した結果、オーストラリア西部のパースから西に1800キロ沖合のインド洋上に墜落したとみて、この海域を捜索していますが、作業は難航しています。

こうしたなか、マレーシアの航空当局の担当者は29日、国営テレビを通じて、機体があるとみられる海域付近は水深が6000メートル以上あることなどを説明 したうえで、「これまでに得た情報から、乗客乗員の生存の可能性は極めて低い」と述べて、マレーシア機について墜落事故と正式に認定しました。
そのうえで、「これによって補償の手続きが進み、残された家族が必要な支援を受けられるようになる」と強調しました。
マレーシア政府は今後も捜索を打ち切る考えはないとしていますが、一部の乗客の家族のグループからは、「確かな証拠もなく事故と認定するのは受け入れられない」と批判の声も上がっています。

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