中国 習主席「利己的な政策を拒絶」保護主義的な米をけん制

(VOVWORLD) (NHK)-中国の習近平国家主席は、ロシアなどとつくる「上海協力機構」の首脳会議で演説し、「利己的な政策を拒絶し貿易の多角的な体制を支持するべきだ」と述べて、名指しは避けながらも保護主義的な政策をとるアメリカをけん制しました。

習近平国家主席は中国の青島で開かれた、ロシアや中央アジアの国々など8か国による安全保障や経済協力の枠組み「上海協力機構」の首脳会議で10日、演説しました。

この中で、「上海協力機構」に去年、インドとパキスタンが正式に加盟したことに触れ、「国際的な公平性や正義を守る重要な勢力になっている」と強調しました。

そのうえで、「利己的で偏狭な政策を拒絶し、WTO=世界貿易機関のルールを守り、貿易の多角的な体制を支持するべきだ」と述べて、名指しは避けながらも保護主義的な政策をとるアメリカのトランプ政権をけん制しました。

さらに、「上海協力機構」の加盟国の間で中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」を推進し、貿易の利便性を高めるプロセスを加速させるよう呼びかけました。

そして、中国として300億人民元(およそ5000億円)規模の融資枠を設けると表明し、加盟国の間で経済や貿易の協力を進める考えを示しました。


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