中国江蘇省の工場爆発 62人死亡 28人不明に

(NHK)中国沿海部 江蘇省の化学工場で21日、起きた爆発について、国営メディアは死者は62人となり、行方が分からない人も28人いると伝えました。
中国江蘇省の工場爆発 62人死亡 28人不明に - ảnh 1        (写真:THX/TTXVN)

当局の責任を問う声もあがるなか、政府は、批判の高まりに神経をとがらせています。

江蘇省 塩城の工業団地にある化学工場で、21日、大規模な爆発と火災があり、工場から7キロほど離れた住宅でも、窓ガラスや窓枠が壊れるなど、周辺の広い範囲に大きな被害が出ました。

この爆発について国営の中国中央テレビは、これまでに62人が死亡したほか、28人の行方が分からないと伝えました。

また、地元当局によりますと、けが人は640人にのぼるということです。

けが人の中には子どもも多く含まれていて、このうち小学校の授業中にけがをしたという9歳の男の子は、NHKの取材に対し、「怖かった」などと話していました。

爆発したのは、有害物質のベンゼンなどを製造する工場で、中国メディアによりますと、以前から地元当局に安全管理の不備を指摘されていたほか、環境対策が不十分だとして3年連続で処分を受けていたということで、地元当局は関係者を拘束するなどして爆発の原因を調べています。

一方、ネット上では、当局の責任を問う声もあがっていますが、批判的な投稿は次々に削除されていて、政府は批判の高まりに神経をとがらせています。

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