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イギリスの国民投票でEU=欧州連合からの離脱が決まったことを受けて、アメリカのオバマ大統領は24日、カリフォルニア州の大学でのイベントで「(アメリカ英は)特別な関係であり続ける」と述べました。オバマ氏はこれまで「残留」を支持し、離脱のマイナス点を明示してきましたが、今回の決定の影響を最小限にしようと強固な同盟関係をアピールしました。
ロシアのプーチン大統領は24日、イギリスで行われたEU離脱の是非を問う国民投票について、イギリス政府の「考えが甘く、思慮が足りなかった」と批判する一方で、イギリスのEU離脱に向けてロシア政府が水面下で動いたとの見方を否定した。
しかし、プーチン大統領は同日、イギリスをEUから離脱させるためにロシア政府がイギリスの国民投票に働き掛けたとの見方を一蹴。「当然、情勢はしっかり見守っていたが、わが国がその過程に影響を及ぼしたことはなく、影響を及ぼそうと試みたことさえない」と述べました。一方、プーチン大統領はロシア政府としてはイギリスのEU離脱のロシア経済への影響を最小限に抑える努力をすると明言しました。
国連の潘基文事務総長は24日、イギリスがEU離脱を決定したことについて「イギリスがこれからも開発を含む多くの分野でリーダーシップを発揮することを期待する」との声明を報道官を通じて発表しました。EUに関しては「移民問題を含む平和と安全、開発、人道問題などで国連と強固な連携を続けることを望む」としました。