(VOVWORLD) - 19日、インドの首都ニューデリーで、「ASEAN・インド海洋協力の強化」をテーマにした第10回デリーダイアローグが開幕しました。
(写真:dangcongsan.vn) |
デリーダイアローグはASEANとインドが戦略的パートナーシップについて意見交換をする年次活動です。今回は、双方の閣僚や、高官、科学者、企業経営者など合わせて200人以上が参加しました。
席上、発言にたったベトナム代表団団長のグエン・クオク・ズン外務次官は、「ASEAN諸国とインドとの海洋協力は数千年の歴史があり、文化・言語・芸術・宗教・貿易・観光交流に有利な条件を作り出してきたが、現在、その重要性が日増しに高まっている」と語りました。
ズン次官は、海路の連結の重要性を強調した上で、「ASEANとインドは経済・貿易協力の強化を目指し、そのメリットを活用する必要がある。中でも、ASEAN・インド海運協定の交渉の早期完了や、港湾・ロジスティクスサービス・輸送サービスなどを含むインフラ整備、海運とサービス協力の円滑化を目指す政策・規定の健全化などは重要な課題である」と訴えました。
一方、参加者らは、ASEAN・インド間の協力に対する航行の安全保障の重要性を強調し、「各国は、1982年国連海洋法条約を含め国際法を遵守しながら、海賊や、人身売買、麻薬犯罪などの防止対策に力を入れていく必要がある」と呼びかけています。