米大統領選 共和党候補 トランプ氏が指名獲得の見通し
(NHK) アメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選びは、3日、中西部インディアナ州で予備選挙が行われ、不動産王のトランプ氏が勝利しました。
(写真:AFP/TTXVN)
これを受けて、トランプ氏の最大のライバルだったクルーズ上院議員は演説で「勝利の可能性があるかぎり戦い続けると言ってきたが、残念ながらその道は閉ざされてしまった」と述べ、選挙戦からの撤退を表明しました。共和党の全国委員会のプリーバス委員長は、自身のツイッターで「トランプ氏が共和党の大統領候補に指名される見通しになった。民主党のクリントン前国務長官に勝つため、共和党は結束しなければならない」とコメントし、11月の本選挙に向けて党の結束を訴えました。
トランプ氏は地元のニューヨークで演説し、「クルーズ氏が撤退を表明するとは思っていなかった。彼は強敵だった。これからはクリントン氏を倒しに行く」と述べ、本選挙の戦いに向けてさらに態勢を整えていく考えを示しました。共和党の候補者選びを巡っては、過激な発言を繰り返すトランプ氏が、既成の政治に不満を持つ層を中心に幅広い支持を集めて勝利を重ねてきました。今後は、トランプ氏の指名獲得を阻止しようとしてきた共和党の主流派が、トランプ氏の下に結束できるかが焦点となります。