米、平和解決へ圧力=制裁と外交優先-対朝鮮、軍事力も誇示


アメリカのトランプ政権は26日、朝鮮政策の見直し結果をまとめた声明で、経済制裁と外交手段を最優先に核・ミサイル開発の阻止を目指す方針を打ち出しました。一方で原子力空母「カール・ビンソン」は、朝鮮を攻撃可能な海域に北上しています。戦力を誇示しつつ、平和解決に向けた対話に応じるよう圧力を強めていく構えです。

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ティラーソン国務長官=THX/TTXVN


ティラーソン国務長官、マティス国防長官、コーツ国家情報長官による共同声明は、朝鮮核問題への対応が「外交政策の最優先課題だ」と強調しました。国際社会と連携して「(緊張)緩和と対話への道に戻るよう、北朝鮮政権を説得する」として、交渉を通じた解決を模索する立場を示しました。
声明は末尾に「われわれと同盟国を防衛する用意は維持する」と記した以外、武力行使を連想させる表現を極力避けています。だが、アメリカが軍事的圧力を緩めたわけではないということです。
太平洋軍のハリス司令官は26日の下院軍事委員会で、原子力潜水艦「ミシガン」が韓国・釜山に寄港し、戦略爆撃機のB1とB52も朝鮮半島周辺の上空を定期的に飛行していると説明しました。そうした戦力展開が「金正恩(朝鮮労働党委員長)の(軍事的暴走という)最悪の衝動を抑える効果を持つと信じる」と証言しました。
アメリカ海軍は26日、カール・ビンソンが海上自衛隊のイージス艦「あしがら」と護衛艦「さみだれ」と共にフィリピン海を航行する画像を公開しました。同空母は北朝鮮問題を受けた派遣戦力の「目玉」と位置付けられ、朝鮮半島近海への展開に当たり、最も効果的に圧力を加えられるタイミングを見極めている可能性もあるということです。

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