英 EU離脱協定案を了承もアイルランド国境めぐり反発広がる

(NHK)イギリスのメイ首相は14日、EU=ヨーロッパ連合との離脱の条件などを定めた離脱協定案について閣議で了承を得ましたが、焦点となっていた北アイルランドの国境管理をめぐって激しい反発が広がっており、EUとの最終的な合意に持ち込めるかどうかは依然不透明な情勢です。
英 EU離脱協定案を了承もアイルランド国境めぐり反発広がる - ảnh 1         (写真:TTXVN)

イギリスのメイ首相は14日の臨時閣議で5時間にわたって審議した結果、事務レベルで合意していた離脱協定の草案への了承を取り付けました。

草案には、交渉が難航する原因となっていた北アイルランドとアイルランドの間での厳しい国境管理を回避する方法が見いだせるまでイギリスがEUの関税同盟に残り、双方が同意した場合のみ関税同盟から脱退できることなどが盛り込まれています。

これまで関税同盟から抜けると主張してきたメイ首相は「厳しい選択だが国益にかなうものだ」と述べ、理解を求めました。

しかしイギリスでは、EUのルールに縛られることを嫌う離脱強硬派が批判を強め、議会で採決する際には反対票を投じるよう呼びかけているほか、メイ政権を閣外から支える北アイルランドの地域政党も強く反発しています。

イギリスの公共放送BBCは、このままでは与党 保守党の中で首相の不信任を求める動きが出て政局が流動化する可能性も否定できないと伝え、メイ政権が望むとおり今月中にEUとの最終的な合意に持ち込めるかどうかは依然不透明な情勢です。

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