【ロンドン＝戸田雄】英紙フィナンシャル・タイムズ（電子版）は２日、イギリスがＥＵ＝欧州連合からの離脱後に、日本など１１か国による新しいＴＰＰ＝環太平洋経済連携協定へ参加することを非公式に検討し始めたと報じました。
ＴＰＰへの参加はＥＵ離脱による経済への影響を和らげる狙いがあります。イギリスは太平洋から離れていますが、多国間協定に地理的制約はないと考えている模様です。オーストラリアなどの閣僚と会談することも模索しているといいます。
ただ、ＥＵからの離脱交渉が終わるまで、ＴＰＰ交渉への正式参加はできないとみられます。太平洋から遠く離れたイギリスの参加が、他の１１か国に受け入れられるかも見通せず、実現性は不透明です。