離脱「ソープオペラ」に終止符を、メイ首相を厳しく非難-英産業連盟

(bloomberg.co.jp)イギリスはEU=欧州連合離脱決定に伴う「ソープオペラ」に終止符を打ち、第2次世界大戦時などで示した国家団結の精神に立ち返るべきです。

CBI=イギリス産業連盟のポール・ドレクスラー会長は6日にロンドンで開く年次総会でこう訴える予定です。

イギリスEU関係の不透明感を払拭したいCBIのドレクスラー会長は同総会で、「単一の明確な戦略」を求めます。電子メールで事前に配布された発言予定内容の抜粋によりますと、会長はメイ首相のEU離脱交渉での「その場しのぎ的アプローチ」を厳しく非難します。

同会長は「毎週異なるエピソードが展開されるゴールデンタイムのソープオペラを想起させる」と指摘しました。離脱交渉でのメイ首相のこれまでの歩みを列挙し、基本方針を表明した「ランカスターハウスから始まって、その後リスボン条約50条、欧州理事会、ユンケル欧州委員長との2回の夕食と、これからも数多くのエキサイティングなシーンが続くのは間違いない。それぞれが大きなストーリーになりますが、それも次の話が巡ってくるまでだ」と述べます。

CBIは19万社が加盟する組織で、これら企業の従業員数は約700万人に上ります。ドレクスラー会長は「イギリスのEU離脱まであと508日しかないが、多くの企業は時計をそれより前にセットしている」とし、「タイムリミットが迫っている」と訴えます。

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