静岡に上陸、関東縦断=超大型台風、土砂災害警戒-4人死亡、1人意識不明

(時事)超大型で強い台風21号は23日午前3時ごろ、静岡県御前崎市付近に上陸しました。

関東を縦断して強い勢力ではなくなり、午前9時ごろまでに福島県いわき市沖へ抜けました。夜には北海道東方沖で温帯低気圧に変わる見込みです。大雨と強風の中心は東海・関東から東北・北陸に移ちました。気象庁は、西・東日本ではこれまでの大雨による土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒するよう呼び掛けました。

 首都圏ではJR東日本が東海道線や中央・総武線などの運行本数を減らし、通勤通学に影響しました。台風21号の影響で、福岡市で建設現場の足場が倒れ男性が死亡しました。大阪府では水没した車から女性の遺体が見つかるなど2人が死亡し、三重県でも車内で男性1人が死亡しました。和歌山県紀の川市では土砂崩れに巻き込まれた男性が意識不明の状態で発見されました。総務省消防庁によりますと、全国で計17人がけがをしました。

東北と関東甲信、東海、北陸、近畿などでは大半の都府県に土砂災害警戒情報が出され、避難指示・勧告が相次ぎまし。静岡市葵区では23日午前2時50分ごろまでの1時間に67.5ミリの非常に激しい雨が降りました。千葉県勝浦市では同6時ごろに最大瞬間風速39.5メートルを観測しました。
24日正午までの24時間雨量は多い所で、関東と北陸、北海道80ミリ、東北60ミリと予想されます。

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