王受文商務次官（写真：AFP/ TTXVN）

中国政府は２４日に発表した二国間貿易摩擦に関する白書の中で、自らをアメリカの保護主義といじめによる被害者と位置付けています。記者会見はこの白書に脚光を浴びせる目的で開かれました。

これに先立ちアメリカのトランプ大統領は、中国からの輸入品２０００億ドル相当に対して１０％の関税を発動しました。中国は報復として、アメリカからの輸入品６００億ドル相当に５～１０％の追加関税を課すと発表していました。

王次官は今後の貿易交渉の可能性は残しながらも、交渉再開に向けて敬意や誠意を示すかどうかは「アメリカ側にかかっている」と強調しました。過去４回の交渉で成立した合意は、直後にトランプ大統領によって破られたと指摘しました。

記者会見に出席した中国政府高官は、トランプ大統領が引き起こした貿易戦争が世界貿易を混乱に陥れたと訴え、中国が対米貿易で不当な利益を得たとするトランプ大統領の主張に反論しました。

さらに、堅調な貿易と、アメリカに代わる相手国との貿易協定を引き合いに、アメリカとの衝突が長期化したとしても、中国経済への影響は「不可避だが対処できる」との認識を示しています。