(写真:AFP)
4日朝、ベトナムや、日本、アメリカなど12か国が参加したTPP=環太平洋経済連携協定の署名式が協定文書の取りまとめ役を務めたニュージーランドのオークランドで行われました。各国は、協定の早期発効に向けて議会の承認を求めるなど国内手続きを急ぐことにしています。署名式で、ニュージーランドのキー首相は、TPPは、貿易を自由化させ、アジア太平洋地域の通商に有利な条件をつくり、12カ国に利益をもたらすとしました。署名式の後、ベトナムのブー・フィ・ホアン商工大臣はベトナムの声放送局の記者に対し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムにとって、TPPを締結することは世界経済への参入事業における重要な節目となります。ベトナムが新型の自由貿易協定を交渉・締結するのは今回がはじめてだからです。これは、1995年にASEANに加盟して以来、ベトナムが国際経済参入において大きな進歩を遂げてきたことを示すものです。」
一方、ベトナム国内外の多くの団体は、「TPPにより、ベトナムは、商品貿易や、サービス貿易、投資誘致などの分野で、多大な利益を得られる」としています。また、ベトナムの輸出は大きなチャンスに恵まれ、アメリカや、日本、カナダなどに市場を拡大させるとともに、2025年にその金額が680億米ドル増加すると見通しであるということです。