EU 英離脱交渉の指針採択 経済関係の交渉はあと回し


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(写真:THX/TTXVN)


(NHK) EU=ヨーロッパ連合は29日、ベルギーの首都ブリュッセルで、イギリスを除く加盟27か国による臨時の首脳会議を開き、離脱の条件や交渉の進め方などについて協議しました。

その結果、イギリスに対して、EUの市民の地位を保護するため、イギリスに5年以上住む市民に永住権を与えることや、およそ600億ユーロ(7兆2000億円)に上ると試算される、過去に約束したEUへの分担金の支払いを求めることなどを盛り込んだ指針を、全会一致で採択しました。

また、この指針では、離脱の条件をめぐる交渉を優先し、将来の経済関係についての交渉はあとに回すとしていて、離脱をめぐる交渉で十分な進展がなければ、イギリス側が求める自由貿易協定の交渉は行わないとしています。

EUとイギリスの離脱をめぐる交渉は、6月に行われるイギリスの総選挙後に本格化しますが、移民を制限する一方、経済への影響を抑えるため自由貿易交渉は進めたいイギリスとの立場の違いが鮮明となり、厳しい交渉になることが予想されます。

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