EU、移民問題で結束困難=バルカン各国悲鳴、支援要請

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( 写真:AP)


中東から西欧を目指す移民が増え続ける中、移民の通過ルートに当たるバルカン半島のセルビア政府などが「負担に耐え切れない」と悲鳴を上げ、EU=欧州連合に支援と対策を訴え始めました。

AFP通信などによりますと、セルビアのダチッチ外相は27日、ウィーンでのバルカン諸国と一部EU加盟国との会合に際し「第2次大戦後最大の難民危機に直面している」と強調しました。移民が目指すのはあくまでEUであり「これはEUの問題。EUが行動計画を考えないといけない」と訴えました。
同じ会合でマケドニアのポポスキ外相も「EUが答えを出さない限り、問題が解決される幻想を抱いてはならない」とEUに強く対応を迫りました。

EUは6月の首脳会議で各加盟国への「移民の分担義務化」を断念した経緯があります。移民受け入れを嫌う東欧諸国の反対は根強いです。ポーランドのドゥダ大統領は、ドイツ紙ビルトに「われわれには(隣国の)ウクライナ問題という特殊事情がある」と訴えました。「戦闘が激化すれば、多くの難民がポーランドに来る」と指摘し、ウクライナ問題を理由に移民受け入れを拒む姿勢を示しました。

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