(news.tbs.co.jp)ＥＵ（ヨーロッパ連合）の首脳会議が２９日閉幕し、ＥＵ２７か国は、イギリスの離脱に対し、分裂することなく、共に対応していくことで一致しました。

ＥＵ のトゥスク大統領は「話し合いの結果、１つわかったのは、ＥＵ首脳は２７か国の団結を維持し、一緒に緊密に対応していく決意であること」と強調しました。

ＥＵ２７か国は、２日間にわたって行われた首脳会議で、イギリスの離脱通告までＥＵは交渉を行わないことや、ＥＵの単一市場にイギリスが参加するにはＥＵが唱える人の移動の自由などを受け入れることなどをうたった声明を採択しました。

また、声明では経済、移民、安全保障問題も盛り込まれましたが、具体的な目標は示さず、「多くのヨーロッパの人は現状に対する不満を表明している」と指摘し、加盟国の中でさまざまな温度差があったことがうかがえます。

ドイツのメルケル首相は「ＥＵは条約の変更をせず、将来に向けて“シンプルで非官僚的”なアプローチをすべきだということで合意した」と述べました。

ＥＵ２７か国は、イギリスの新しい首相が決まるとされる９月にスロバキアで非公式協議を開く予定です。今後は、イギリスの新しい首相が誰になり、離脱通告がいつ行われるのかなどが焦点となります。