MERS “韓国政府 事実上の終息宣言”

MERS “韓国政府 事実上の終息宣言” - ảnh 1
( 写真:AFP)


(NHK) 韓国政府は国内で感染が広がった「MERSコロナウイルス」について28日、「国内の状況からして今後、国民は安心してもよい」と述べ、韓国のメディアは事実上の終息宣言だと伝えています。

韓国ではことし5月、中東から帰国した男性から「MERSコロナウイルス」の感染が広がり、186人が感染しこのうち36人が死亡しました。

ただ今月4日を最後に新たな患者の報告はないうえ、韓国国内の医療機関で感染した疑いがあるとして隔離されていた人も27日でいなくなりました。

28日開かれた関係閣僚による対策会議で、ファン・ギョアン首相は「国内のさまざまな状況を総合的にみた場合、国民の皆さんは今後は安心してもよいと政府は判断する」と述べ、すべての日常生活を元どおりに送ってほしいと強調しました。そのうえでファン首相は「完全な終息まで必要な対策を続ける」と述べました。
WHO=世界保健機関は、MERSの流行の終息を宣言する基準として、すべての感染者が回復してから28日間、新たな感染者が出ないことをあげていますが、韓国ではまだ治療を受けている人がいます。
このため、国際的な基準にのっとった正式な終息宣言は来月下旬以降になると見られていますが、韓国のメディアは28日のファン首相の発言を受けて事実上の終息宣言だと大きく伝えています。

ご感想

他の情報