(VOVWORLD) (NHK) -北アフリカからヨーロッパに渡る移民や難民が後を絶たない中、EU=ヨーロッパ連合は経由地となっている北アフリカ諸国との関係を強化し密航業者の取締りなどを通じて移民の抑制を図ることを決めました。
EUのドナルド・トゥスク常任議長=THX/TTXVN |
ヨーロッパへの移民や難民はピークだった2015年から大きく減少していますが、地中海を挟んだ対岸の北アフリカから密航する人は依然多く、受け入れをめぐりEU加盟国の間で意見の対立が深刻化しています。
こうした事態を受けてEUはオーストリアで19日から2日間開かれた首脳会議で、北アフリカ諸国との関係を強め密航業者の取締りなどを通じて不法移民の抑制を図ることで合意しました。
そのうえで北アフリカと中東の国や地域で作るアラブ連盟との首脳会議を来年2月、エジプトで開くことになりました。
また、EUは支援が必要な難民と経済移民を事前に区別する審査施設を域外の国に設けることを検討していて、設置場所については北アフリカの国などを念頭に置いています。
ただ、こうした機関の設置に応じる国は見つかっておらずEUとしてはこれについても今後、各国と協議を進めたい考えです。