EU「長期の離脱延期なら英は根本的に方針見直しを」

(NHK)来週に期限が迫ったイギリスの離脱をめぐって、EU=ヨーロッパ連合のバルニエ首席交渉官は、イギリスが長期にわたる離脱の延期を求めるのであれば、イギリス政府はこれまで拒否してきたEUの関税同盟への残留や再度の国民投票の実施なども視野に根本的に方針を見直す必要があるという考えを示しました。
EU「長期の離脱延期なら英は根本的に方針見直しを」 - ảnh 1        (写真:THX/TTXVN)

EUは、イギリスの離脱の期限を10日後に控えた19日、加盟国の閣僚会議を開き、イギリスが長期にわたる離脱の延期を求める可能性も出ていることを踏まえ、今後の対応を協議しました。

会議後に記者会見を開いたバルニエ首席交渉官は「はっきりした見通しがないまま不安定な状態が長引けば、経済や政治の面でEU側が犠牲を払うことも出てくる」と述べ、イギリスに対して長期の延期を求める場合は今後の具体的な道筋を示すよう改めて求めました。

さらに、「長期の延期には新しい政治プロセスが必要だ」とも述べ、メイ首相らがこれまで拒否してきたEUの関税同盟への残留や再度の国民投票の実施なども視野に根本的に方針を見直す必要があるという考えを示しました。

EUは、イギリスが離脱の延期を求めてきた場合、承認するかどうか今週21日の首脳会議で協議するとしていて、離脱の期限を目前に控えながら方針を決めないイギリスに対して改めて圧力をかけるねらいがあるものとみられます。

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