(NHK)EU=ヨーロッパ連合の首脳会議が14日ベルギーのブリュッセルで始まり、イギリスとの間で進めている離脱交渉について、離脱後の通商関係など第2段階の協議に移ることを承認する見通しです。
EU議長(写真:AFP/TTXVN) |
EUの首脳会議は14日、本部のあるベルギーの首都ブリュッセルで2日間の日程で始まりました。
初日の会議では首脳らが防衛分野などで意見を交わし、EUとして初めてとなる常設の防衛協力の枠組みを発足させることなどを正式に承認しました。
2日目の15日にはイギリスとの間で進めている離脱交渉について各国の首脳らが協議し、先週イギリスのメイ首相とEUのユンケル委員長が、イギリスがEUに支払うべき分担金など交渉の第1段階となる離脱の条件で基本合意に達したことを受けて、離脱後の通商関係など第2段階の協議に移ることを承認する見通しです。
会議に先立ってイギリスのメイ首相は「EUとの特別な関係について議論できることを期待している」と述べ、交渉が第2段階に移ることに期待を示しました。
交渉の第2段階では、イギリスが強く望む自由貿易協定などについてより具体的な話し合いが進められることになりますが、EUとイギリスとの主張の隔たりは大きく交渉は難航も予想されます。