カーチューの維持、保存に対するハイフォン市の取組

(VOVWORLD) -カーチューは主に、北部のフート省から中部のクアンビン省まで歌われていて、全土でなくても、15の省や市と広い範囲になるので、保存活動が難しくなっています。

ホアイ んにちは、ホアイです。8月に入り、暑さも少し落ち着いてきたハノイです。

ソン こんにちは。ソンです。5月、6月と暑さに耐えてきたハノイ人としては少しホッとしています。さて、今日はカーチューの話題です。ベトナムの伝統芸能カーチューは2009年、ユネスコの無形文化遺産の緊急保護リストに入りましたが、今日のこの時間はベトナムの伝統芸能カーチューの維持、保存に対する北部港湾都市ハイフォン市の取り組みについてお伝えします。

ホアイ まずはじめに、カーチューについて簡単にご紹介しましょう。

ソン  はい。ベトナム語で、カー( ca)  は歌、チュー(tru) は札という意味です。歌に対するご褒美というか、聴いていた人から竹でできた札をもらって、その札に書いてある金額をもらったことから、カーチューと呼ばれるようになりました。

カーチューの維持、保存に対するハイフォン市の取組 - ảnh 1

ホアイ カーチューの歌詞の内容のほとんどが、祖先や神を称えるものです。15世紀から19世紀の間、カーチューは村の集会所や資産家の家、宮廷などで特別な日に上演されてきました。その後は、村の祭りや結婚式、長寿を祝う席などでも行われるようになって、庶民にも広まりました。

ソン  カーチューの演奏には3つの伝統楽器が使われます。これらは弦楽器のダンダイ、打楽器のファック、それにチョンチャウという太鼓の3つです。

ホアイ  カーチューの歌詞は古いベトナム語で、漢字を応用して作られたチュノム文字や漢詩で書かれます。これを読んで理解出来る学者など知識人の間で流行りました。

ソン  カーチューは主に、北部のフート省から中部のクアンビン省まで歌われていて、全土でなくても、15の省や市と広い範囲になるので、保存活動が難しくなっています。

ホアイ  その中で、北部港湾都市ハイフォンには多くのカーチュークラブがあり、活動を行っています。グェン・コン・ツー小学校のカーチュー・クラブはハイフォン市のカーチューの歌い手の指導の下、練習を始めました。

(現場の音) V6 30/07-05/08 VHVN TDHT

ソン クラブのメンバーは10人で、年齢は10才前後です。年齢は若いですが、カーチューの練習に全力をあげて取り組んでいます。夏休みに、カーチュークラブで練習を行うのは彼らの楽しみの一つとなっているようです。

(テープ)   V6 30/07-05/08 VHVN VOXPOP

「毎週火曜日と金曜日にカーチューを練習に行っています。お年寄りのカーチューの歌い手の指導をしてもらい、友達と練習できるので、嬉しいです。カーチューが大好きなので、家に帰っても、練習をしますよ」

「人々の前でーチューを歌い、カーチューの素晴らしさを紹介できるので、嬉しいです。」

ソン グェン・コン・ツー小学校のカーチュー・クラブはハイフォン市のカーチュー会が設立した5つのクラブの中の一つです。2015年以来、同クラブは多くの生徒にカーチューの歌い方を教えました。

ホアイ 子供たちだけでなく、教師、医師、地元の職員たちもカーチューが好きで、カーチューを熱心に練習しています。ハイフォン市のカーチュー・クラブのメンバーで、太鼓を打つブイ・ディン・タオ( Bui Dinh Thao) さんは次のように語っています。

(テープ)   V6 30/07-05/08 VHVN ONG THAO

「生徒たちはカーチューの練習が大好きですよ。生徒たちを指導してから、1年

しか経っていませんが、大きな進歩が見えます。太鼓を打つため、リズムの取りかたがよくなければなりません」

ホアイ ハイフォン市のカーチュー会は1993年に結成されました。その活動の目的はカーチューの愛好家を集めて、消滅寸前のカーチューを復活させるということです。

カーチューの維持、保存に対するハイフォン市の取組 - ảnh 2

ソン 現在、このカーチュー会のメンバーには民間の芸人が7人、国の称号である優秀芸術家が1人、優秀芸人1人がいます。このカーチュー会のメンバーは毎月、集まって、カーチューを練習しています。

ホアイ この25年間に行われたカーチューの練習に対する努力により、ハイフォン市のカーチューの歌い手は全国のカーチューのど自慢大会で金メダル10個を獲得しました。

ソン しかし、年輩のカーチュー芸人にとって、最も喜ばしいことはこれらの金メダルを獲得することではなく、次の世代の歌い手を育成できたということです。ハイフォン市のカーチュー会の会長を務めているドゥ・クェン女史は次のように語りました。

(テープ)  V6 30/07-05/08 VHVN BA QUYEN

「私自身も芸人の指導により、カーチューの歌い方を学びました。その後、私の教え子に伝えました。そして、私の教え子は今、生徒たちを教えています。このように、カーチューが維持、保存されています」

カーチューの維持、保存に対するハイフォン市の取組 - ảnh 3

ソン カーチューを維持、保存するため、カーチューを次の世代に伝えたり、カーチューを頻繁に上演したりするのは不十分とされています。他の重要なことはカーチューの観衆を増やすということです。若者を始め、多くの人々がカーチューを好きになることがこの無形文化遺産の維持、保存に重要な意義を持っていますね。

ホアイ そうですね。では、一曲お送りして、おしまいにしましょう。「~」です。

(曲)

「~」をお送りしました。今日のハノイ便はカーチューの維持、保存に取り組んでいるハイフォン市の取り組みついてお伝えしました。それでは今日はこの辺で。

 

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