コワレフスカヤ賞を受賞したグエン・ティ・ラン教授

(VOVWORLD) -この30年間、ラン博士・教授は、22本の科学研究を行っており、威信のある科学雑誌に100本余りの記事を寄稿しました。
コワレフスカヤ賞を受賞したグエン・ティ・ラン教授 - ảnh 1 コワレフスカヤ賞の授賞式で、ランさんは右から2人目です。=Anh Tuấn/TTXVN

ベトナム国立農業学院院長を務めるグエン・ティ・ラン博士・教授は、2008年に優秀な女性科学者に贈られるコワレフスカヤ賞を受賞しました。1974年生まれのラン女史は2018年に獣医学博士号を取得するなど、第14期国会議員として活躍しており、日本の山口大学大学院連合獣医学研究科の「名誉フェロー」、アジア獣医協会会長でもあります。さらに、彼女は2018年に「農家の科学者」という称号を授与されました。

この30年間、ラン博士・教授は、22本の科学研究を行っており、威信のある科学雑誌に100本余りの記事を寄稿しました。これまでに、ランさんと同僚と共に行ってきた共同研究結果は、生活の中で幅広く実用化されるようになりました。これらの研究結果は、畜産分野に役立っており、動物への感染症対策に大きく寄与しています。その他、ベトナム国立農業学院の院長でありながらも、ランさんは動物用ワクチンの研究に積極的に参加しています。また、土地の管理、スマートアグリカルチャ、有機農業、食品加工などの分野の研究グループを発足させました。

ランさんの話を聞いてみましょう。

(テープ)

「動物用ウイルスやウイルス学の優れた研究スタッフを擁していることに喜んでいます。私は、管理者になる前から、若いスタッフの育成に注目してきました。現在、管理者である私は、これらのスタッフを指導して、国立農業学院の研究方向をだいぶ変化させてきました。」

この数年間、国立農業学院は、殆どの省、市の企業200社と連携して、学生の実際研究を行いました。同時に、日本や、イスラエル、韓国などと緊密に連携し、学生の短期育成を進めました。ランさんの同僚であるグエン・タット・タンさんは次のように述べています。

(テープ)

「ランさんは、国立農業学院の諸活動において非常に責任ある管理者です。彼女は、学院の自主的な運営を目指して、同学院の研究方向を断固として刷新させました。お陰で、学院の設備は日増しに近代化される傍ら、職場環境が専門的かつ文明的になりつつです。特に、科学研究では、ランさんは、勤勉な人であり、農業生産や獣医分野に効果的に適用される多くの研究成果を持っています。」

ランさんは、2018年に優秀な女性科学者に贈られる「コワレフスカヤ賞」の最年少受賞者となりました。ランさんは次のように語っています。

(テープ)

「この賞を獲得できたのは、私だけでなく、スタッフ全員、各世代の科学者、教師、学生が私の研究と管理活動を支援し、困難を分かち合ったことによるものです。」

ラン博士・教授によりますと、科学研究は輝かしい道ですが、様々な困難がありますので、研究に熱情を注がなければ、それらの困難を乗り越えないでしょう。また、科学者、管理者である女性にとって最も大変なのは、仕事と生活をどうすれば調和させるかということです。

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