多機能付き農機具製造者、タ・ディン・フィさん

(VOVWORLD) -ハノイ市チョオンミー(ChuongMy)県トウオンブック(ThuongVuc)村アンミー(AnMy)村落に住むタ・ディン・フィさんは、機械設計・製造クラスで一度も参加しないにもかかわらず、多機能な農機具の製造をしました。
多機能付き農機具製造者、タ・ディン・フィさん - ảnh 1              フィさん

1982年生まれのフィさんは、中学1年の時に、父親を失いました。一家の支えであったお父さんを亡くしてから、フィさん兄弟の生活と学習などの負担は全てお母さんが担ってきました。

母を助ける為に、フィさんは、中学校卒業後、大学の機械工学科に進む夢を果たせず、バイク修理の職業で生計を立てることにしました。フィさんは、毎日、この仕事をしながら、農機具の製造と研究に夢中になりました。

フィさんは次のように話しています。

(テープ)

「私の趣味は、機械製造です。元々、農家の出身ですから、農機具を製造したかったんです。農民の仕事は大変なことがよく知っているからです。」

当初、フィさんは、多くの地方を回ってきて、各種農業機械の研究をしました。2005年に、ポンプや噴霧機など農業用簡素な機械を製造するようになりました。フィさんは、2013年に7機、2014年に8機、現在までは15機の農機具を製造しました。彼が造った農機具は全国各地の田畑で使用されるようになっています。

フィさんはまた次のように語っています。

(テープ)

「私が造った多機能付きの農機具は、殆どの農作業をカバーできます。例えば、田起こし、整地、耕土から、肥料まき、収穫に至るまでの行程に使えます。さらに、これらの機械は、蔬菜園芸や、水田、平地または凸凹な野原など様々な場面でも運用できます。これらの機械は出力5~7馬力あり、 ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンで運転されています。全国各地に出荷されるだけでなく、近隣国のラオスやカンボジアにも輸出されていますよ。」

多機能な機械ですが、1台は、600万ドン~2千万ドン(約3万円~10万円未満)程度の値段で購入できますので、消費量は急増しています。

フィさんはさらに次のように明らかにしています。

(テープ)

「私は『AHM』と名づけられた製造会社を設立しました。20人を雇っていますが、その中の4人は体の不自由な人です。これらの障害者は、事務室や販売店など軽い仕事を担当しています。体の不自由な人の雇用創出を優先したいのです。」

農業の機械化事業に多大な貢献をしてきたフィさんは、政府の表彰状の他、2017年に、ハノイ市人民委員会から「首都の優秀な首都圏民」という称号を授与されています。

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