ベトナムの心霊的価値を保存するフン神社

(VOVWORLD) -フン神社はハノイから80キロのフート省の省都ベットチー( Viet Tri) 市から北へ7キロ離れた所にあります。

ベトナム建国の祖とされ、歴代のフン王(雄王)が祀られている国家の特別歴史遺跡地区としてフン神社はベトナム北部丘陵地帯のフートー省ベットチー市ヒークオン村コーティク集落にあります。

フン神社はハノイから80キロのフート省の省都ベットチー( Viet Tri) 市から北へ7キロ離れた所にあります。フン神社は10世紀頃に建立され、15世紀に改修されました。フン神社の敷地の総面積は845ヘクタールで、その中には、4つの神社、寺院、墓廟があります。

ベトナムの心霊的価値を保存するフン神社 - ảnh 1

また、フン王廟遺跡群にはフンブオン(フン王)博物館があり、フン王時代にかかわる現物が展示されています。フン神社の歴史遺跡地区管理室の幹部の一人グェン・テイ・マイ・フオン( Nguyen Thi Mai Huong) さんは次のように語りました。

(テープ)

「フン神社とは、下の神社、中の神社、上の神社、ティエン・クアン寺、フン王の墓、ジエン神社の総称です。下の神社、中の神社、上の神社は歴代のフン王を祀るところで、ジエン神社は第16代のフン王の王女2人を祀るところです」

上・中・下の神社は、それぞれ13,4世紀から17、8世紀の間に創建され、18人のフン王を祀ります。その後、何度も建てなおされ、最近では1999年から2009年の間に改築されています。
1954年9月19日にはホーチミン主席がフン神社を訪れ、「フン王が建てた国を我々が守っていかなければならない。」と呼びかけました。現在もその言葉を記した石碑があります。そして、2007年、旧暦3月10日のフン王の命日は祝日に制定され、毎年盛大な祭りが行われています。

ベトナムの心霊的価値を保存するフン神社 - ảnh 2

毎年、数多くの国内外の観光客はフン神社を訪れます。年初3ヶ月間、フン神社を訪れた人々の数は延べ800万人に達しました。今年94歳になる復員軍人のチャン・リェット・オアン( Tran Liet Oanh) さんは次のように語りました。

(テープ)

「今年、フン神社に行き、先祖に線香を手向けることができたことを嬉しく思っています。私は年とってしまい、もうこれが最後だと思います。多くの子どもたちの多くもフン神社に行くことをみて、嬉しいです。今後、若者たちは国の愛国伝統を継承することを確信しています」

ベトナム人はどこに住んでいても、毎年フン王の命日とされている旧暦3月10日(今年は新暦4月14日)になると、フン神社に思いを馳せています。これはベトナム民族の心霊文化の集まりの場であるからです。

ご感想

他の情報