ベトナム・ラオスとの特別な友好関係の象徴・国道9号線

(VOVWORLD) -全長300キロに及ぶ国道9号線はベトナム中部クアンチ省のクアベト地区とラオスのサバナケット県にあるメコン川の東岸を結ぶものです。

かつてのアメリカ帝国主義者との戦いにおいて、国道9号線はベトナム・ラオスとの特別な友好関係の象徴となっていますが、今日、この道路はASEAN=東南アジア諸国連合加盟諸国を結ぶ重要なルートとなってきました。

ベトナム・ラオスとの特別な友好関係の象徴・国道9号線 - ảnh 1 国道9号線の戦没者共同墓地

全長300キロに及ぶ国道9号線はベトナム中部クアンチ省のクアベト地区とラオスのサバナケット県にあるメコン川の東岸を結ぶものです。かつての抗米救国闘争において、この道路は北部から南部へ物資を運ぶための重要なルートです。

この道路を制圧し、補給ルートを遮断するため、アメリカ軍はこの道路に沿って、多くの軍事基地を建設しました。1965年~1972年まで、ベトナムとラオスの人民軍と民兵はアメリカに多くの攻撃を行い、輝かしい勝利を収め、1975年の南部完全解放祖国統一を目指すホーチミン作戦の勝利に大きく貢献しました。

戦争が終わってから、国道9号線は神聖なところとされてきました。この道路に沿った土地はいずれも歴史的な遺跡となったからです。国道9号線の第7キロメートル目には「国道9号線の戦没者共同墓地」があり、かつての抗米救国闘争に、国道9号線とラオスでの戦場に参戦し、犠牲になった戦没者1万人が安置されています。

そして、この道路の41キロメートル目から47キロメートル目まで、「歴史遺跡」という文字が書かれた多くの看板が見えます。そのため、この道路は「昔の戦場へ戻る観光ツアーを企画している多くの旅行会社にとって重要な目的地です。国道9号線、ターコン空港の遺跡地区管理委員会のグェン・ベト・ミン( Nguyen Viet Minh) 副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「行政府と私たちの努力により、ヘリコプター、戦車など戦争時代から残された大きな現物がこの遺跡地区に集められました。そして、各遺跡の改修も効果的に進められてきました。ベトナム戦争アメリカ帰還兵を始め、アメリカとヨーロッパからの多くの観光客が訪れました。」

国道9号線ラオス区間にはかつての戦争にベトナムとラオスが協力してきたことにかかわる多くの現物が残されています。ラオスのサバナケット県の復員軍人協会のボウンタニタ会長は「国道9号線はベトナムとラオスとの特別な友好関係の象徴である」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「かつての戦争中にラオス人民の戦闘を支援してきたベトナム人民軍の志願兵の姿は私たちラオス人民の心に残っています。彼らはベトナム北部から国道9号線ラオス区間を通って、ベトナム南部の戦場に向かいました。かつての戦争中に、これは重要な道路です」

今日のベトナムとラオスの経済発展において、国道9号線はASEAN加盟諸国を結ぶ道路で、メコン川流域の経済発展に重要な意義を持っています。

ご感想

他の情報