クアンニン省の環境汚染処理へ日本技術を導入

(VOVWORLD) -2017年に、ベトナム国内の幾つかの地方は、調和型湖沼の水質汚染処理への日本の技術を試験的に導入して、一定の結果を収めました。
クアンニン省の環境汚染処理へ日本技術を導入 - ảnh 1 微生物活性材バクチャー(Bakture)技術を紹介する日本の専門家=baotainguyenmoitruong.vn

この1ヶ月間に、ニャットビエット環境改善株式会社の技術者らは、微生物活性材バクチャー(Bakture)という日本の技術を導入して、北部のクアンニン(QuangNinh)省バイチャイ区とフンタン区にあるフンタン調和型湖沼の水浄化を実現しています。この技術は、微生物の偉大なチカラに助けてもらい、自然を本来の姿に戻すことができる技術です。

「微生物活性材バクチャー」は、自然界が本来持っている微生物の力を劇的に活性化させる機能を持ち、その効能は水質改善・土壌改善・臭気対策等の広範に及びます。 このバクチャーは日本、ラオス、タイなどにある300箇所の汚染場所で適応されました。

クアンニン省の環境汚染処理へ日本技術を導入 - ảnh 2 フンタン調和型湖沼の水浄化活動

クアンニン省ハロン湾周辺にある一連の調和型湖沼では、魚の大量死という状態が発生し、深刻な汚染を起こしました。調査結果によりますと、その原因は、生活の排水が未処理のままで、湖沼に流したということです。

ニャットビエット環境改善株式会社の代表チャン・バン・トウエン氏は「日本の専門家がこれらの湖沼の汚染状況調査を発表した後、クアンニン省人民委員会は面積900平方メートルに及ぶフンタン湖沼に汚染処理の第1段階を行うことにした。その一年後に、汚染状況は著しく改善されるようになった」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「水質汚染対策に技術バクチャーを導入してから、水質状態は大きく改善されましたよ。また、水質解析を行う為、水の質量・資源担当センターに水のサンプルを託しています。」

フンタン湖沼の近くに住んでいる各家庭によりますと、汚染状態は最近著しく減少したということです。一人の住民の話です。

(テープ)

「湖沼汚染対策が行われてから、魚の大量死という現象はだんだん減っています。しかし、湖沼の水質が完全に綺麗になるよう期待しています。」

一方で、環境処理専門家によりますと、湖沼汚染の処理は、一時的な方策であるので、汚染の元になる根本的な原因糾明を徹底的に解決する必要があるということです。

現在、ハロン市では、排水処理施設は4箇所ありますが、排水量の4割しか処理していません。残りは、そのまま調和型湖沼に流してから、ハロン湾に流出しています。その一方で、多くの居住地にある生活排水システムは、排水処理施設に繋がらずに、調和型湖沼に直接流しているという現状です。これらの状況解決策についてクアンニン省資源環境局のファム・バン・クオン副局長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「当面、私たちは、ハロン市と連携して、汚水の発生源を厳格に管理します。また、建設投資プロジェクトに対しては、現行の基準を満たした排水処理システムの整備を求めます。」

このように語ったクオン副局長は「クアンニン省は、日本のODA援助額でハロン市内における排水処理施設の再建を行う方針である。この建設プロジェクトは建設費用1億5400万ドルで、3年間にわたって実施される。」と明らかにしました。

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