ニントアン省における気候変動の対応


ニントアン省における気候変動の対応 - ảnh 1
干ばつにさらされたニンツアン省の河川

災害リスクの管理と気候変動対応は、ベトナムを含む世界各国にとって最大の試練となっています。専門家によりますと、気候変動の悪影響を最小限にすると共に、自然災害の影響を克服する為には、あらゆる力を活用する必要があるとしています。

2014年末から2016年6月まで、ニントアン省で発生していた干ばつは、11年ぶりに深刻な被害をもたらしました。この被害により、25200人が日常生活で使用する生活用水の供給を必要とし、13万人が飢餓状態にさらされました。ニントアン省農業農村開発局のダン・キエン・クオン副局長は「2017年中に完成予定のニンソン県カイ川下流のタンミーダムの建設工事は、およそ2千ヘクタールの農業地での干ばつ解消に役立つ」と明らかにし、次のように明らかにしました。

(テープ)

「干ばつの克服には、政府を始め、国際組織の支援が重要な意義を持っています。その一方で、ニントアン省は干ばつに見舞われているトアンバック県、ニンハイ県、トアンナム県などに対し生活用水供給システムの建設を行っています。同時に、私たちは、気候変動への主体的対応と節水を目指して、宣伝活動を進めてきました。」

貧しい省であるニントアン省は、干ばつの克服に国際組織の緊急支援を効果的に活用してきました。ユニセフ=国連児童基金と日本政府の支援を受けて、自然災害対応スキルはニントアン省にある多くの学校の教育カリキュラムに盛り込まれるようになっています。バクアイ県フォックテェン幼稚園のレ・ティ・チエン園長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「我が学校は、園児の災害対応能力を高める為に、災害対応訓練計画を立案、実現してきました。」

一方、農業農村開発省のホアン・バン・タン次官は「各地方が災害リスクの管理と気候変動の対応にあらゆる支援を活用したことは、被災者の生計へのマイナス影響の削減、被災地での経済社会発展、災害対応能力の向上に寄与してきた」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「国際協力は極めて重要です。このことは国際組織からの援助資金のみならず、経験の交換を受けることも出来ます。この数年間、ベトナムは、災害対応に強いパートナーと連携して、災害対応能力を向上させてきました。」

農業農村開発省は「気候変動と海面上昇の条件の中で、2020年までの災害防止対策と軽減」に関する国家戦略案を立案しています。これは、台風や、海面上昇、洪水、竜巻、土砂崩れ、干ばつ、塩害などあらゆる自然災害への予報、警報の能力向上を目指すものとなっています。

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