献体や臓器提供者が急増する理由

(VOVWORLD) -アンちゃんの話は、数百万人の心を動かしています。この数日間、臓器提供者数は以前より多く100倍増となっています。
献体や臓器提供者が急増する理由 - ảnh 1 脳腫瘍で亡くなった7歳の少女の2枚の角膜が73歳の女性と42歳の男性へ移植された。

この間、ベトナムでは、去る2月、脳腫瘍で亡くなった7歳の少女の2枚の角膜が73歳の女性と42歳の男性へ移植されたことが話題となっています。7歳の少女アンちゃんは2017年9月に癌が見つかり、治療を受けていましたが、翌年の2018年2月22日に亡くなりました。医療機関の幹部であるアンちゃんの母親は娘の献体を希望し、18歳未満に認められている角膜の提供を決意しました。2月26日、ハノイ市内の中央眼科病院で脳腫瘍で亡くなった7歳のハイ・アンちゃんの角膜が2人の患者の瞳に光をもたらしました。

アンちゃんの話は、数百万人の心を動かしています。この数日間、臓器提供者数は以前より多く100倍増となっています。わずか10日間に、ハノイ市ベト・ドック病院の国家臓器移植調整センターに献体を希望した人数は、約650人にも上っています。

献体や臓器提供者が急増する理由 - ảnh 2

その一人の話です。

(テープ)

「ケーキを食べ切りましたが、残りの箱を捨てるのはもったいないと感じますね。ですから、人間でもそうです。死後の遺体をそのまま埋葬、あるいは火葬してしまうのはもったいないよ。その一方で、自分の身体には他の人々に役立つ多くの健全な部分があるからです。ですから、私は、細胞、臓器を利用できるよう献体を登録したのです。当初は、身体の何ヶ所かを献体しようと思いました。しかし、筋や皮膚はやけど患者にとっても極めて必要とされ、または、骨は医科大学の授業に教材として使用されることも出来るとよく考えた2日後、身体の全ての部分の献体を登録することにしました。」

献体や臓器提供者が急増する理由 - ảnh 3

一方、献体を希望したハノイ市民の男性は、ハイ・アンちゃんの話がきっかけで、引き続き亡くなったお父さんの遺志を実現したくなるようです。彼は「生前、父は自分の死後、医学の教育と研究のために遺体を役立てたいという献体の遺志表明をした。しかし、様々な理由で、お父さんの遺志は実現できなかった。」と明らかにし、次のように語っています。

(テープ)

「このようの中に何か役に立ちたいというお父さんの希望を実現できませんでした。そこで、ハイ・アンちゃんの家族が角膜を提供したことを受けて、私は、自分の身体の全ての部分を献体することにしました。父の代わりに、父の遺志を現実にしたいのです。」

国家臓器移植調整センターのグェン・ホアン・フック副センター長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「細胞、臓器の提供を登録した全ての人々は、自らの行いを誇りに思うでしょう。というのは、彼らは、多くの人の命を救えるチャンスを握るからです。彼らは、死ぬことへの恐れを乗り越えるようになりました。そんな人たちの心には、喜びと幸福感だけが残るでことしょう。」

ベトナムでは、現在、1万人あまりが臓器移植を必要としています。また、全盲の視覚障がい者が約30万人がいます。そこで、脳死や心臓が停止した死後の人々は、臓器を提供したことは、高貴な行いであり、拡大されるべきです。

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