ハニー族の伝統的な家

(VOVWORLD) - その家の特徴は、キノコの形をしているだけでなく、壁が土で固められていることです。

ベトナム北西部山岳地帯のラオカイ省バットサット県を訪れると、キノコの形をした家が並んでいることに気づくでしょう。これは、少数民族ハニー族の伝統的な家です。

北西部の山岳地帯に居住している少数民族ハニー族の人口はわずか2万1700人ですが、独特の豊かな文化で知られています。この民族の文化について触れるならば、伝統的な家を抜きにして語ることはできません。その家の特徴は、キノコの形をしているだけでなく、壁が土で固められていることです。

ハニー族の伝統的な家 - ảnh 1 ハニー族の伝統的な家

海抜2000メートル以上の山岳地帯に住んでいるハニー族は冬の寒さ対策として、家を建てるとき、土で厚い壁を固めます。その家はハニー族の生活にとってとても重要な存在で、建てる前に、いろいろな準備をすると共に、やってはいけないタブーがたくさんあります。少数民族の伝統文化を研究しているチャン・フー・ソン博士は次のように話しています。

(テープ)

「家の建設に必要な木を森へ切りに行く時はいい日を選ばなければなりません。また、森へ行く途中、もし、蛇などに遭えば、出直して戻ります。そして、木を切る作業の担当者は村で威信が高い人でなければなりません。」

その他、雷にさらされた木を使って家を建てれば、多くの不運に遭うというタブーもあります。

ハニー族は、家族の幸福に大きな影響を与えるのはその家の立地であると考えていますので、家の立地をきちんと選びます。家は山を背にして畑に面するとともに、近くに水が取れるところがあることです。そして、家からお墓が見えるのはだめです。

ハニー族の男性はほとんど、壁が土で固められた家を建てることができます。土で固められるので、家を建てる時期は、乾季である旧暦8月から12月までです。ラオカイ省バットサット県ナムプン村に住むリー・ジー・ゴーさんは次のように話しています。

(テープ)

「ハニー族の家は壁が厚いです。その幅は40センチぐらいですよ。壁を固くするため、中には石も入れます。壁を固めるため、ちょっと乾燥した粘土を使った方がいいです。乾燥しすぎるのはだめですが、水分がありすぎるのもだめです。」

家の立地条件を選んだ後、平らな表面を持つ石を積んで石の間の隅に土を入れて固めることで土台と床を作ります。その後は壁を築きます。木の板を使って壁の型を作ります。粘土を型に入れて杵で搗いて固めます。壁は普通、5、6層からなるので、1層できたら、型を外して次の層を作ります。壁の内側と外側を平らにするために板で叩くことで出来上がります。その後、屋根を支える枠を建てて屋根に藁で葺きます。こうした壁は歳月を経れば経るほどコンクリートのように硬くなり、数百年にもわたって厳しい気候に耐えられます。

ナムプン村の一人リー・モ・サさんは次のように話しています。

(テープ)

「土を杵で搗いて固めるのは技が求められます。全力で巧みに搗かなければなりません。そうしないと、壁は丈夫にならないんです。」

数百年にわたって、ハニー族の家はあまり変わりません。少数民族の伝統文化を研究しているチャン・フー・ソン博士によりますと、壁が土で固められた家は自然の条件に合わせるようなハニー族の努力を示すものであると述べ、次のように話しています。

(テープ)

「土で固められた厚い壁は、その家を守る役目がありますが、厳しい自然へ立ち向かう晴らしい対応です。ハニー族の居住地は湿度がとても高いですが、その壁により、家の中の湿度は外よりかなり低いです。そして、冬は暖かく、夏は涼しいという効果もあります。」

その伝統的な家屋は今もなお、ハニー族に大切にされている文化で、観光客を魅了しています。

ご感想

他の情報