ベトナム水産物に対するEUのイエローカードの解除を目指す

(VOVWORLD) - 2017年、ベトナムの水産物の輸出額は83億ドルに達しました。ただ、EU=欧州連合のEC=欧州委員会は昨年10月23日、ベトナム産の水産物にイエローカードの警告を出すと同時に、資源保護・管理に向け、国際法や地域規制にのっとった法改正やルールの実効性強化など、9項目の勧告も行っています。

これを受け、ベトナム農業農村開発省はECのイエローカードの早期解除を目指し、一連の行動を取ってきました。去る5月16日から24日にかけて欧州委員会の検査団は、ベトナム入りして、IUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策を見極めるため、ベトナムで現地調査を行ないました。

ベトナム水産物に対するEUのイエローカードの解除を目指す - ảnh 1

 調査後、欧州委員会はベトナム農業農村開発省に公文書を送るとともに、IUUを効果的に防止するため、ベトナムは更なる断固たる措置を実施する必要があるとの見解を示しました。その中で、来年初頭から、長さ24メートル以上の漁船に衛星を利用した監視システムを設置するとしています。同時に港湾や海上での漁船検査を強化し、監視システムから得るデータを系統的に使用し、欧州市場に輸出される水産物の追跡可能性を確保する必要があるとしています。ECの検査団の勧告の実施や残されている問題の解決に際し、農業農村開発省は各地方に対し、漁業の管理の強化をはじめ、イエローカードの早期解除に向けてあらゆる手を尽くすよう要請しました。農業農村開発省のグエン・スアン・クオン大臣は「半年でECのすべての勧告を実現することや小規模な漁獲から持続可能な漁業に発展させることはなかなかできないが、長期的には実施すべき課題である」と強調し、次のように語りました。

(テープ)

「我々は持続可能な漁業の発展に尽力し、漁民らが違法、無報告、無規制漁業をしないよう目指します。これは長期的な目標です。農業農村開発省は首相に手解き文書の公布をアドバイスし、沿海地域にある28の省に対し、断固たる解決策を実施するよう求めました。漁民、企業、管理機関が努力しない限り、イエローカードが早期に解除されません。」

 ECがベトナムのIUU=違法・無報告・無規制漁業に対し「イエローカード」の警告を発して以来、ベトナムの水産物法の改正をはじめ、体制完備は目覚しい成果を収めてきました。また、各地方は漁民らに対して、違法・無報告・無規制漁業を回避できるよう、宣伝を進めてきた結果、外国の領海に侵犯するケースが減少しました。農業農村開発省のブ・バン・タム副大臣は漁獲管理への電子ソフトウェア日記の導入を検討中であると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ECの9項目の勧告をはじめ、適切な措置を集中的に実施するとともに、違法漁業の監査、監視、処理を強化し、水産物の追跡可能性を確保する必要があります。イエローカードの警告が出されてから、私たちはIUU=違法・無報告・無規制漁業をかなり制限してきました。」

先ごろ、欧州委員会はベトナムの水産物に対するイエローカードの適用を来年1月まで延期すると発表し、IUUの防止を目指す39項目の勧告を出しました。これを受け、ベトナム農業農村開発省は各省庁、部門、沿海地域にある各地方に対し、漁業管理を厳格化し、水産物開発管理システムに真の変貌をもたらすよう求めました。

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