稲田の境界あぜ道に花を植えるモデル開発

(VOVWORLD) 南部バリア・ブンタウ省、ロンディエン県のアンニャット共同生産組合は「田んぼの境界のあぜに花を植える」という新たな耕作モデルを導入しています。

10ヘクタールの農地で、田んぼのあぜ道に益虫を引き付けるため、色々な花を試験的に植えて、稲や環境保護、収入の向上を目指しています。

稲田の境界あぜ道に花を植えるモデル開発 - ảnh 1

このモデルは「バイオテクノロジーによる稲の害虫管理」プログラムの一環として、IRRI=国際稲研究所により、南部ティエンザン省のカイライ県とカイベ県で、2009年~2010年の冬春期作に初めて導入されました。その目的は稲田の境界のあぜに栽培される花がついた植物の増加や農薬の使用中止にあります。このモデルを導入する農民は田んぼの周りのあぜに様々な花を植えて、手解きされます。

稲田の境界あぜ道に花を植えるモデル開発 - ảnh 2

現在、このモデルはバリア・ブンタウ省で実施されています。現地の農民によりますと、農薬を使わなくても、稲の収穫高は1ヘクタール当たり6トンから7トンを超え、従来の耕作方法と比べ、1トン増となっています。アンニャット共同生産組合のグエン・ヒュ・サンさんは次のように話しました。

(テープ) 

「農民らは花栽培用の融資を受けると同時に新たな耕作方法の手解きを受けます。このモデルは理に適ったもので、害虫を防ぐことができます。」

農民の経験によりますと、益虫をひきつけるため、白と黄色の花を咲かせる植物を栽培する必要があるとしています。アンニャット村の農民チャン・バン・ハイさんは次のように語りました。

(テープ) 

「田んぼには害虫が見られません。稲田の境界のあぜの外側には害虫がたくさんいますが、花が咲いている所にはいません。こうした方法は利益をもたらしています。」

バイリア・ブンタウ省の農・漁業奨励センター・農業室のチャン・ティ・ティエン・フオン室長は「このモデルの導入により、環境汚染が軽減され、田畑の生態系のバランスの確保、農民の健康保護、害虫の管理が図られる。また、持続的な農業発展に見合ったモデルだ」と評価しました。フオンさんの話です。

(テープ) 

「田んぼのあぜに花を植えるモデルは南部メコンデルタ地域で繰り広げられています。これは良い生態環境づくりや稲の害虫の予防、農薬の使用中止、製品の質的向上に寄与するものです。」

稲田の境界のあぜに花を栽培するモデルはバリア・ブンタウ省のコミュニティ発展に向けての農地再編整理事業に突破口を開くと同時に、自然環境の保護、農民の収入の向上、持続的な農業発展、農薬の使用制限に寄与するものとなっています。

 

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