第14回ASOSAI総会、持続可能な開発と環境保護を両立

(VOVWORLD) - 2015年9月に開催された「国連持続可能な開発サミット」で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」はベトナムを含め、世界各国の発展戦略となっています。
第14回ASOSAI総会、持続可能な開発と環境保護を両立 - ảnh 1 ASOSAI閉幕後の記者会見

 これには17の目標が含まれ、経済、社会、環境の3本柱に集中しますが、その中の4つの目標は環境に関わるものです。現在、ベトナムは環境保護をはじめ、持続可能な開発目標の実施にあらゆる手を尽くしています。

5月10日、グエン・スアン・フック首相は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施を目指す行動計画を署名した際、関係各省庁に対し、この計画の展開で連携し、統一した措置をとるよう指示しました。

これにより、経済の高度成長が維持され、財政赤字や政府債務が安全な範囲内に抑えられ、経済社会発展と環境保護の両立が図られ、持続可能な開発目標が各部門の発展計画に盛り込まれました。一方、国家会計検査機関は環境分野の会計検査を通じて、天然資源の管理、使用を監視、評価した上で、問題点を指摘し、解決策を適宜に提出しました。ベトナム国家会計検査機関のグエン・クアン・タイン副長官は次のように語りました。

(テープ)

「1994年からこれまで、国家会計検査機関は環境分野に関する複数のプロジェクトの会計検査を行なってきました。その中にハノイ市の排水システムの建設、メコン川流域の水資源保護、各地方の鉱物開拓、国内各地の工業団地の環境汚染の処理などに関するプロジェクトがあります。その結果、環境管理に関する法律、政策が充実され、環境保護への組織、個人の認識向上が図られるようになりました。さらに、環境分野の会計検査に関する地域と国際シンポジウムや研修会への参加を通じて、ベトナム国家会計検査は経験を積んできた上で、工場廃水に関する会計検査を行い、世論の高評を得ています。」

今後、環境保護と持続可能な開発における国家会計検査機関の役割を発揮するため、同機関は政府、各地方の環境保護に関する持続可能な開発目標の実施状況を基礎に、年次会計検査計画を作成し、その中で、廃水、排気ガス、気候変動に集中します。また、環境保護に関する国家管理機関の責任、財源の活用などを全面的に評価するため、環境分野の会計検査を推進していく計画があります。

ベトナム国家会計検査機関のグエン・クアン・タイン副長官によりますと、会計検査の効果を向上させるため、環境の会計検査に携わる検査員の業務能力の向上や会計検査計画や報告書の質的向上を重視しなければなりません。タイン氏は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは国家レベルで『経済発展のために環境を犠牲にできない』という方針を遵守すべきです。一方で、環境保護に関する政策、法律の宣伝啓蒙を促進に、全政治システムと、人民各層に環境保護への認識を向上させることが狙いです。また、環境保護計画を各省庁、部門、地方の経済社会発展計画に盛り込み、環境保護任務の遂行で好転を見せ、経済発展を環境保護と両立させ、持続可能な開発を確保する必要があります。」

ASOSAI=最高会計検査機関アジア地域機構の第14回総会の開催とASOSAI顕彰作成40周年にあたり、ベトナムはASOSAI加盟諸国間の協力や経験、知識の交換の強化を目指しています。これにより、加盟諸国の会計検査能力を向上させ、環境分野における加盟諸国の共同会計検査が促進されると期待されています。

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