ダクラク民族博物館を見学する

中部高原地帯ティグェン地方を訪れる観光客はいずれもダクラク省ブォンマートート市にあるダクラク民族博物館を見学することでしょう。これはティグェン地方に住む各少数民族の文化に関する貴重な資料の倉庫と言えます。現在、ダクラク民族博物館には1万個の品々が保管されており、毎年、延べ10万人の来館者を迎えています。

ダクラク民族博物館を見学する - ảnh 1

ダクラク民族博物館はブオンマートート市の中心地の付近に位置しています。この博物館はベトナムのラストエンペラーであるグェン王朝時代のバオダイ王の公邸の境内に建てられました。この博物館はティグェン地方の独特な建築様式を持っています。この建物はムノン族の合掌式の家の建築様式とエデ族の高床式の家の建築様式の調和です。建物は周辺の風景にとても見合っています。

当初、この博物館は小さな建物で、ダクラク省の伝統を紹介する会館でした。1990年、この会館がダクラク博物館と改名され、2008年、今日のような立派な建物建設されました。博物館に展示されている品々は革命的伝統、自然条件、および、各少数民族の文化といった3つのスペースに分けられています。特に、各少数民族の文化を紹介するスペースには520点の品々があります。ハノイの来館者グェン・チョン・ヒェウ ( Nguyen Trong Hieu) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ダクラク民族博物館を見学すると、ティグェン地方の各民族の文化の特徴を理解できるようになります。旅行に行くだけでは、これらの特徴を理解することはできないでしょう」

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ダクラク民族博物館を訪れる人々には研究者、外国人観光客だけでなく、学生、生徒も多くいます。ブオンマートート市にある学校のグェン・ティ・グェット( Nguyen Thi Nguyet) 教師は次のように語りました。

(テープ)

「この博物館は生徒たちにティグェン地方の歴史や文化に関する多くの見識を提供します。教育活動には地方の歴史に関する見識を提供するのは非常に重要な意義があります。毎年、私たちは生徒をこの博物館に見学するため案内します」

毎週末、ダクラク民族博物館は伝統的工芸と伝統的祭りを実演しています。これらを通じて、地元の人々は伝統的文化を紹介できるようになります。ダクラク民族博物館のルオン・タイン・ソン( Luong Thanh Son) 館長は次のように語りました。

(テープ)

「この博物館にはティグェン地方の歴史や文化を紹介する多くの品々が保管されています。また、博物館以内に行われる活動は地元の人々が伝統的職業の維持、発展に寄与しています」

ダクラク民族博物館の最も大きな目的は若者が民族的文化と歴史価値を理解した上で、その価値を維持、保存する意識を持つようになるということです。

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