ディエンビェンフー作戦におけるムオンファン村

ディエンビェン省ムオンファン村は60年前に、ディエンビェンフー作戦の指揮をとっていたボーグェンザップ将軍がここに住んでいた所です。ディエンビェン市から東へ30キロしか離れていませんが、この村に行く道は悪路で、車でも2時間はかかってしまいました。

ディエンビェンフー作戦におけるムオンファン村 - ảnh 1

1954年に、ムオンファン村にディエンビェンフー作戦の指令所が置かれた他、ボーグェンザップ将軍の滞在地でもありました。この指令所は海抜1000メートルで、生い茂ったジャングルの中に置かれていました。この指令所の後ろにある丘から、ディエンビェンフー市、ムオンタイン盆地、ヒムラム丘、ドクラップ丘などフランス軍の各陣地を見下ろすことができます。ボーグェンザップ将軍とディエンビェンフー作戦のホアン・バン・タイ参謀長官が滞在する場所は320メートルの地下トンネルの入り口のすぐそばにあります。ディエンビェンフー作戦の指令所の遺跡を見学するため、中部ダナン市からやってきたファン・ティ・ホン・ハ( Phan Thi Hong Ha) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ボーグェンザップ将軍は敵軍の目をごまかし、ジャングルに入り、地元の人民にかくまってもらえる場所としてこのような所を選んだことを本当に感服しています。このような粗末な指令所に滞在しながら、あの強力なフランス軍を敗北させました。

ディエンビェンフー作戦におけるムオンファン村 - ảnh 2

60年が経ちましたが、今日なお昔のままの姿で保存されています。地元の人々はこのジャングルを「ボーグェンザップ将軍の森」と呼び、神聖な所と見なしているのです。毎年、ディエンビェンフー作戦に参戦した多くの復員軍人が昔の戦場を訪れます。60年前に、ムォンファン村の人々に米や水牛、牛などをフランス植民地との戦いに励んでいた人民軍に支援するよう働きかけたロ・ティ・ドイ( Lo Thi Doi) さんは次のように語りました。

(テープ)

「1954年5月7日に、ディエンビェンフー作戦が勝利したことは記憶に残っています。当時、ザップ将軍とは出会えませんでしたが、ディエンビェンフー作戦勝利50周年を記念した時、ザップ将軍がディエンビェン省を訪れ、ザップ将軍と出会い、一緒に写真を撮りました」

ディエンビェンフー作戦におけるムオンファン村 - ảnh 3

一方、ムォンファン村のロ・ティ・チュン( Lo Thi Chung) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ザップ将軍に対するムォンファン村の人々の気持ちは父親に対する気持ちより深いです。ですから、ザップ将軍はムォンファン村を含め、ディエンビェン省を解放しました。ザップ将軍がいなければ、ムォンファン村の生活はどのようになったか分からないでしょう」

長年にわたり、ムォンファン村はザップ将軍の第2の故郷となりました。あれから、60年が経ちましたが、ザップ将軍の姿は今もなおこの地に留まっているかようです。

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