ハノイ旧市街の門

ハノイ旧市街はかつて城門で囲まれていました。これはハノイ旧市街の独特な建築様式を示すだけでなく、ハノイの歴史を物語っています。

ハノイ旧市街の門 - ảnh 1

これらの城門は昔のタンロン王城を囲む城壁で作られた門です。かつて、これらの城門は四角形があり、泥棒や火災から守るため、厳格に警備されてきました。史書によりますと、レ・ヒェン・トン王朝時代(18世紀)に、タンロン王城には16の門がありましたが、20世紀初頭まで5つの門が残されていましたが、戦争により、4つの門が破壊され、現在は1つしか残っていません。しかし、4つの門は無くなりましたが、その名前はハノイの行政地区の名称として使われています。現在、残っているのはハノイ旧市街北東部にあるクアンチュオン(Quang Chuong) 門です。


このクアンチュオン門の遺跡はホアンキェム区ドンスアン郡ハンチエウ通りにあります。この門には今も「東河門」という文字が見えますが、人々はこの門をクアンチュオン門と呼んでいます。ベトナムの歴史学者ズオン・チュン・コック( Duong Trung Quoc) さは次のように語りました。

(テープ)

「この城門にはグェン王朝時代に建てられた石碑が残されていて、石碑には「警備は厳格に実施されるものの人民に迷惑をかけない」との言葉が書かれました。これは人民に対する接し方を示しています。」

その城門の名前についてですが、1873年、フランス軍はこの門からハノイ城内に侵攻しました。その警備に当たっているクアンチュオンさんがそれに抵抗し、命を落としました。クアンチュオンを記念して、クアンチュオン門とも呼ばれています。

ハノイ旧市街の門 - ảnh 2

クアンチュオン門はグェン王朝時代の代表的な建築様式である望楼型によって設計されました。この門には2階があり、1階には3門があり、その中で、真ん中の門は広くて、両側の門は小さいです。時が経ちましたが、クアンチュオン門は昔のままの姿で保たれています。クアンチュオン門の近くに住むチュオン・バン・カイン ( Truong Van Khanh) さんは次のように語りました。

(テープ)

「私たちはクアンチュオン門が置かれた地区に住んでいることを誇りに思っています。今後も、国内外の観光客がこの門に関する歴史を理解するため、この門が維持・保存されることを望んでいます。」

クアンチュオン門は1804年、1817年、そして、2010年に改修されました。1994年、ハノイ市はクアンチュオン門を歴史遺跡として認定しました。ハノイ市民にとって、クアンチュオン門はタンロン王城の遺跡の一部であるだけでなく、外国侵略者との戦いにおけるハノイの英雄のシンボルとなっています。


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