バクニン省のティウ寺

北部バクニン( Bac Ninh) 省トゥソン( Tu Son) 町トゥンザン( Tuong Giang) 村にはティウ(Tieu. 蕉)寺、別名 天心寺があります。これは李王朝を起こしたリ・コン・ウァン(Ly Cong Uan/ 李公蘊)を養育したリ・バン・ハイン( Ly Van Hanh) 禅師が住職をしていたお寺です。


バクニン省のティウ寺 - ảnh 1

史書によりますと、ティウ寺は昔から建立されており、李王朝にこれは仏教の中心地として知られていました。

ベトナムの民間伝承によれば、李公蘊には父親が無く、母親のファム(Pham/范) 氏がティウ寺に遊んだ折、夢の中で神と交わりました。その後、李公蘊が生まれたということです。李公蘊が3歳の時、范氏は彼を古法寺の法師・李公蘊の養子に出し、李公蘊と名づけられました。ティウ寺の住職者であるティック・ダム・チン( Thich Dam Chinh) 僧侶は次のように語りました。

(テープ)

「リ・コン・ウァン王はこの寺で生まれました。その後、リコンウァンがリ・バン・ハイン禅師により育てられました。当時の王様であるレゴアチェウが国を統治するとができないのを目にしたリ・バン・ハイン禅師はリ・コン・ウァンが後に国を統治するため、リ・コン・ウァンの養育に全力を尽くしました。」

バクニン省のティウ寺 - ảnh 2

修復・修理を重ねてきたティウ寺ですが、今も、18世紀のレ王朝時代からの多くの施設が保存されています。その他、この寺にはベトナムの歴史にちなんだ石碑や書籍も保存されています。中には李王朝の優秀な詩人の作品を集める「禅苑集英」( Thien uyen tap anh) があります。1991年、ティウ寺は国の文化歴史遺跡として認定されました。近年、ティウ寺を訪れる参拝客が日増しに増えています。ハノイ市の参拝客グェン・ダン・ホップ( Nguyen Dang Hop) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ティウ寺を参りにいくのは今回が5回目です。お参りする度に、この寺の美しさを好んでいます。国の歴史におけるこの寺の重要な役割を後の世代に伝えるため、この寺の維持、保存に頑張ります」

バクニン省のティウ寺 - ảnh 3

ティウ寺に一度足を運んだ観光客はバクニン省の美しさを実感できるだけでなく、ベトナムの建国事業に重要な貢献を果たしたリ・コン・ウァン王をさらに理解することになるでしょう。

ご感想

他の情報