ファッジエム教会

 

ニンビン省は首都ハノイから車で2~3時間ほど1号線を南下した所にある地域にあります。このエリアにはキリスト教徒が多く住む街や、陸のハロン湾と言われるバンロン湾、そして古都ホアルーなどの遺跡があります。


ファッジエム教会 - ảnh 1
ファッジエム教会

ここは17世紀にポルトガルから初めてキリスト教が伝来した所です。この地方には山が多いですがキリスト教に入信する人が多かったとのことです。ニンビン省都から、40キロメートル走ると、ファットジェム教会に着きます。道の途中で、大小の10の教会を通ります。Kim Son教区に置かれるファッジエム教会は1865年から1989年まで建設され、西方と東方を結合させる独自の建築様式を持つものです。

ファッジエム教会の南方へ「アオホ」と呼ばれる湖があります。その真ん中には聖母子像の佇む小島があります。ファッジエム教会の敷地には大小いくつかの教会や塔などがあります。教会を横から見ると木の格子と瓦屋根で一見まるでベトナムのお寺風、でも正面は石造りで屋根には十字架で、和洋折衷ならぬ越洋折衷建築です。

特に、フォンディンという石造りの3層の大きな塔がありますが、この教会のガイドをしているドゴクアインさんは次のように説明しました。

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「この塔の石造りアーチは太陽を象徴するものです。アジア人の考え方によりますと、床の石は地面を象徴する正方形で、天井は太陽を象徴する丸形です。2階には太鼓が置かれ、3階には高さ1、4メートル、重さ2000キロを持つ大きな鐘があります。この鐘は1890年に造られたもので、鐘の音が10キロ範囲まで聞こえてきます。」

ファトジェム教会の本堂内部は、重厚な木造建築。ベトナム北部のカトリック総本山だけあって、厳かな雰囲気が漂います。日曜のミサには1500人もの信者が集まります。1891年建設されたこの本堂の中には52本の柱があり、9地区に分けられます。この本堂は西洋と東洋の建築様式が混ざっています。

この教会を訪れた観光客ドゴクフンさんは次のように語りました

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「私はこの教会の建築の美しさに深い印象を受けています。壁は美しく彫刻されています。本堂の中もアジア的な木造建築にキリスト教の祭壇があります。」

一方、先ほどのガイド、アインさんは次のように語りました

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「この教会は石でできたものです。その石は中部タインホア省の有名な山で削されました。真ん中に置かれる塔が美しく彫刻されました。」

教会の中に置かれる聖母の祭壇も石でできています。その周りに鳥、菊、竹などの様々な形で彫刻作品を眺められ、ベトナムの古い寺の建築様式による影響を受ける美術作品です。ファッジエム教会は数千年にわたるベトナム文化の神髄を結晶させる建築物と評されています。

アインさんは引き続き説明してくれます

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「この教会の南へ歩くと、聖ロコを祭る祭壇が1895年に立てられました。その祭壇は石作りのものです。西側には聖ヨゼフを祭る祭壇があり、北の方へ歩くと、聖ペトロを祭る祭壇が1896年作られました。」

現在、ファッジエム教会はイギリス、カナダなどの多くの国からの観光客にとって魅力的な目的地となっています。カナダからの観光客、ヂュスティンさんは次のように語りましたdustin

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「この教会の建築様式は本当にすばらしいです。この教会を建設するため、19世紀のベトナム人の職人らは本当に優秀でした。この教会は西洋と東洋の美しさを結合させています。今回のファッジエム教会への旅は面白いです」

長い歳月を経たファットジェム教会は静かに佇んでおり、国内外の多くの観光客にとって永遠に魅力的な観光地となることでしょう。

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