古都フエの庭付き家



中部の古都フエは庭付き家の都市とも呼ばれています。フエの有名な見所の中には庭付き家がいくつもあります。これらの庭付き家を見学すると、その所有者の品格と生活様式が理解できます。フエの庭付き家は人と自然との調和を示しています。それはフエの文化、歴史を示し、フエの重要な遺産の一つとなっています。

古都フエの庭付き家 - ảnh 1

フエの最も見事な庭付き家はこの都市を流れるフオン(Huong)川沿いにあります。フエの庭付き家を訪れる人々は色とりどりの花、緑あふれる生垣、新鮮な環境を満喫し、昔の空間にタイムスリップしたような感じになります。フエ市の市民グェン・バン・タイン( Nguyen Van Thanh) さんは次のように語りました。

(テープ)

「昔、フエの庭付き家はニャ・ルオン ( nha ruong) 、柱の家と呼ばれています。これらの家屋を建設する資材はレンガと石などで、現在のような近代的なものではありません。北部からやってきた大工たちは自らの経験を生かして、これらの建築様式を生み出しました」

フエに残されている庭付き家の中にはアンヒェン ( An Hien) という庭園付きを抜きにして語ることはできません。アンというのは平安、ヒェンというのは家ということで、平安の家という意味があります。これはフエ市の庭園付きのお屋敷としてフエ市の代表的なもので、1895年に建てられました。この家の敷地はおよそ5千平方メートルです。

古都フエの庭付き家 - ảnh 2
庭園に至る小道


庭園に至る小道の両脇には白い花が咲きほこる34メートルの梅の並木道があります。この庭付き家のお手伝いをしているグェン・ティ・タク( Nguyen Thi Thach) さんは次のように語りました。

(テープ)

「庭園の門に入ると、古い石製衝立が見えます。フエのどんな家屋もこの衝立があります。衝立の後ろには大きな池があります。衝立は風を意味するもので、池は水を意味し、つまり、水と風、つまり、陰陽のバランスがとれているのです。衝立と池を通ってから、家に入ります。フェ市はこの家をニャ・ルオン、つまり、柱の家と呼びます。この家では釘やコンクリートなどをまったく使用していません。」

アンヒェンという庭付き家の所有者は時と共に変わっていますが、この家の建築は昔のまま保存されています。さきほどのお手伝いグェン・ティ・タク( Nguyen Thi Thach) さんはさらに次のように語りました。

(テープ)

「この庭付きの家の持ち主は宣伝したり、商売にしているわけではありませんが、多くの観光客がこの家にやってきます。夏になると、国内の観光客が多く訪れます。朝5時に、起きて、買い物をしてから、掃除して観光客を迎えます。観光客がいない時は、園芸をやります」

古都フエの庭付き家 - ảnh 3

アンヒェンの庭付き家はベトナムの封建時代の伝統的家屋の建築様式を持ち、三間屋と三間の母屋の両脇に「離れ」があります。特に、この家にはベトナムの最後の王朝であるグェン朝の調度品が多く保存されています。時を経ても、この庭付きの家には昔のままのたたずまいで保存されています。

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