紅河にかかる橋にみるハノイの発展

近年、首都ハノイは大きく変貌してきました。その変貌を作り出すものの一つにハノイ市内を流れる紅河にかかるいくつかの橋が建設されたということです。これらの橋はハノイの力と創造性、そして、知恵を示しています。

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                        タインチ橋

生活は改善されましたが、ハノイの人々は100年前に建設された紅河にかかるロンビェン橋を維持、保存しています。この橋はハノイのシンボルでありながらも、それぞれの時代をみてきた歴史の証人でもあります。しかし、首都としての名に恥じない貢献を果たすため、ハノイはロンビェン橋だけに頼ることはできません。1985年、紅河上流にかかるタンロン橋が10年がかりで、完成しました。この橋はベトナムと旧ソ連の援助により建てられました。そして、その後、ロンビェン橋から下流へ2キロ下った所に、ベトナム独自で、チュオンズオン橋を建設しました。チュオンズオン橋建設を担当した第12橋会社のハ・ディン・カン元社長は次のように語りました。

(テープ)

「当時、ベトナムの橋建設分野に携わったすべての優秀な人材はチュオンズオン橋の建設に力を入れました。国に対する責任感と決意を抱えたこれらの人々は昼夜を問わず、この橋を建設しました。チュオンズオン橋が完成した時、ハノイの人々はとても喜びました。この橋はハノイと他の各地方との交通に重要な役割を担っていました」

こうして紅河にかかる橋3本になりましたが、経済が急速に発展するにつれて十分な役割が果たせません。特に、ハノイと北部港湾都市ハイフォン、そして、ビンフック省、クァンニン省との貿易関係の急速な発展により、チュオンズオン橋だけに負担させられなくなりました。そのため、2007年、紅河に4番目の橋となるタインチ橋が建設されました。それからまもなくした2010年、ビントゥイ橋が建設されました。ハノイ市ロンビェン地区に住むグェン・スアン・タオさんは次のように語っています。

(テープ)

「近年、ハノイのインフラ整備は急速に発展しています。環状道路1号、2号、3号の他、ニャッタン橋も建設されました。これらの橋が完成した暁には、ハノイの姿は大きく変貌することでしょう」

紅河にかかる橋にみるハノイの発展 - ảnh 2
ニャッタン橋

首都ハノイとノイバイ国際空港を結ぶ全長9キロのニャッタン橋が建設されています。そして、最近、首都ハノイ解放60周年を記念して、紅河にかかる8番目の橋であるドンチュ橋が開通されました。ニャッタン橋と共に、この橋はハノイ北部にある各都市区の発展に有利な条件を作り出しています。ハノイ交通運輸局のブー・バン・ビェン局長は次のように語りました。

「これらの橋は首都ハノイと各地方を結んでいます。これは首都ハノイと北部の各地との経済社会発展に大きく寄与しています」

フランス植民地主義者の支配から解放されて60年たった今年、ハノイはベトナムの首都として発展してきました。橋もまたその発展に大きく寄与しています。

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