文化遺産の保存と開発


文化遺産の保存と開発 - ảnh 1
ハノイ市内のドンガック村の伝統的祭り=Lan Anh /VOV5

ベトナムは54の民族が共存する多民族国家です。そのため、ベトナムの文化は多様で独特であると言われます。ベトナムが国際社会への参入を進めている中で、文化遺産の保存は持続可能な開発と結びつけて行われています。

ベトナムには4万点の有形文化遺産、6万点の無形文化遺産があります。ユネスコの世界遺産に登録されているものも少なくありません。ベトナムの文化スポーツ観光省・遺産局局長(グエン・テ・フン)の話です。

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「文化遺産と持続可能な開発は、緊密な関係を持っています。持続可能な開発をする際には、文化遺産の保存を必ず考えなければなりません。国は法の整備や無形文化遺産の担い手への優遇政策、文化遺産の管理を継続する必要があります。」

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世界文化遺産であるホイアン旧市街の一角

文化遺産の保存は持続可能な開発につながると同時に、持続可能な開発は文化遺産の保存に貢献する、と表裏一体のものです。ベトナム社会科学アカデミー・哲学研究院元院長(グエン・チョン・チュアン)の話です。

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「近代的な社会では、文化という要素がなければ、持続可能な開発はできません。ある民族が国の発展、特に持続可能な開発を実現したい場合、昔から伝えられてきた貴重な物を残していかなければなりません。文化遺産は、国の発展の原動力となって、経済社会の発展に重要な役割を果たしているのです。」

文化遺産の保存と持続可能な開発を効果的に結びつけることについて、国家遺産評議会副会長(ブ・ミン・ザン)はこのように話しています。

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「文化を財源として、効果的に活かす必要があります。特に、文化に対する知識を深めなければなりません。そのため、人材の育成や人々の認識を高めることが極めて重要です。ベトナムが進めている文化遺産保存への国民の参加は、世界的な傾向となっています。実に、その効果は明らかでした。数多くの遺跡が修復、復元されるようになりました。今後も、遺産法の改正、補充を行わなければなりません。文化遺産を保存して持続可能な開発につなげるために、法体制を十分に見直す必要があると思います。」

国の文化管理機関は、文化遺産の重要性に対するコミュニティーの意識の向上を推進しています。国家文化遺産評議会副会長(ダン・バンバイ)の話です。

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「文化遺産に関する人々の認識を変えなければなりません。文化遺産は文化や歴史教育のための貴重な施設と考える必要があります。またそれを魅力的な観光スポットにしなければなりません。」

そして、文化遺産は最も有利な条件を作り出して保存するということが言われています。ユネスコと世界各国から出された原則です。これに関連して、ベトナム文化遺産協会会長(リュウ・チャン・ティエウ)の話です。

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「遺産の保存を進めるためには、その価値を維持することが重要です。社会に向けて、文化遺産の保護に人々が参加するように広めていかなければなりません。」

文化遺産は持続可能な開発を進めていく上で、人々の心の支えのようなものであって、原動力にもなります。文化遺産の保存は、効果的に行われるべきだと考えられています。

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