HCM市の「銀行と企業を結び付ける」プログラム


ホーチミン市指導部は、各企業の生産経営活動を支援するため、融資を促進する方針を打ち出しましたが、これにより、市内の各企業への融資が急増しています。統計によりますと、今年第1四半期、その融資総額は1000兆ドン(約5兆7000億円)に達し、昨年同期と比べ14%増となっています。これは、ホーチミン市の経済発展事業の積極的な兆と見られています。


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多くの企業と銀行が両力合意書を締結

今年初めから、ホーチミン市トゥドゥク区に本部を置くコンテナータンタイン社が受けてきた注文量が急増しています。従って、資本金不足の状態となっています。市の指導部が実施している「銀行と企業を結び付ける」プログラムを通じて、同社は、国営商業銀行ベトティンバンクから低金利で500億ドン(約2億8000万円)相当の融資を受けました。

これにより、同社は、生産現場を拡大させ、新しい設備を購入できるようになりました。従って、製品の売上高も高まり、昨年と比べ50%増に当たる600億ドン(約3億4000万円)に達しています。

同社のチャン・ジェウ・カイン社長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「この低金利融資により、お客さんの需要を満たせるようになりました。手続きも簡単です。何でも難しかった以前と比べると、楽になり、ありがたいですね。また、追加融資を受ける可能性もありますよ」

タンタイン社のほか、市内の数百社の企業も「銀行と企業を結び付ける」プログラムにより利益を得ています。これまで、このプログラムを通じて調達されてきた金額は17兆ドン(約970億円)に上り、その金利は6・5%ないし6・9%しかありません。

また、市内の各商業銀行は今年中にさらに128兆ドン(約7300億円)を貸し出していくと公約しました。先ごろ、ベトティンバンクや、アグリバンク、サコムバンクなどはクチ県や、ホクモン県、カンジョ県、ビンチャイン県、ニャベ県の農民に合わせて7500億ドンを貸し出しました。また、貸出を促進するため、これらの銀行は様々な活動を行っています。

ベトティンバンクのトゥドゥク支店のフィン・グエン・アイン・ブー支店長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「貸出を促進するため、優遇措置を取っています。中でも、低金利融資は好評です。今後も、企業の需要によって、優遇措置を取っていきます」

このように語ったブー支店長によりますと、今年第1四半期、ベトティンバンクのトゥドゥク支店の貸出量は前年と比べ6%増加したということです。また、各銀行は企業に便宜を図るために、貸出手続の簡素化などの措置も実施しています。

商業株式銀行ベトバンクのグエン・チュン・タイン副社長は次のように語りました。

(テープ)

「顧客探しも行っています。潜在力のある顧客が多いです。インターネットや、新聞、各協会などを潜在力のある顧客を探っています」

2年半前から始まった「銀行と企業を結び付ける」プログラムはこれまで、市内の24の区・県に拡大しています。そして、各銀行は貸出を増加させるために、貸出手続の簡素化や、不良債務の処理を促進していく方針です。

国家銀行ホーチミン支店のグエン・ホアン・ミン副社長は次のように話しています。

(テープ)

「一番大きな問題は抵当です。この問題を克服するために、国家銀行は不良債務を処理する一方、商業銀行は信用貸付を進めています。また、信用保証基金が企業に融資することも許可しました」

「銀行と企業を結び付ける」プログラムは、資本金に関する各企業の困難の解決や、生産経営の拡大、競争力の向上に大きく寄与すると評価されています。今後もこのプログラムはホーチミン市の経済社会発展事業に役立っていくと期待されています。

 

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