世界経済におけるベトナムのトレードマークづくり


ベトナムの乳製品企業ビナミルク(VINAMILK)社は20年前、海外進出をはじめました。当時、同社のマイ・キェウ・リェン社長は戦争が激化していたイラクに赴き、自社の製品を紹介しました。その結果、1998年、同社の300トンの粉ミルクや、2000トンの液体ミルクが輸出されました。現在、同社の製品は43カ国・地域に愛用されています。


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ベトナムの有名なトレードマーク

リェン社長の話です。

(テープ)

「当初、自信がありませんでした。当時、ベトナムはミルクを100%輸入し、輸出できるとは思えなかったからです。1997年初めに、イラクに数トンの粉ミルクを支援しました。イラク側はその製品の質を検査してから、300トンを試験的に注文しました。全員が喜んで、納期を守るために努力しました。それから、我が社はイラクの入札名簿に盛り込まれました。」

ビナミルクは輸出だけではなく、世界の多くの乳製品企業の株主となっています。ニュージーランドは同社の初の投資先です。2010年、ビナミルク社はニュージーランドの「ミラカ」粉ミルク生産工場の19・3%の株式を購入しました。

3年後、同社がニュージーランドで生産する「ツイン・カウズ(Twin Cows)」という新しい液体ミルクがベトナムで発売されました。また、2015年、同社はこの工場の株をさらに購入し、22・8%に増資しました。さらに、2013年、ビナミルクはアメリカの乳製品会社ドリフトウード(Driftwood Dairy)の70%の株を購入し、アメリカ進出を開始しました。そして、2016年、同社はドリフトウードの100%の株を購入し、この企業のオーナーとなっています。

現在、同社は、ポーランドでも投資プロジェクトを行っています。欧米市場の後、ビナミルク社はアジア市場への投資を進めています。今年5月に、カンボジアの首都プノンペンで、アンコールミルク乳製品工場を開設しました。これらは、「生産・経営のグローバル化」という夢を実現するための同社の効果的な措置と評されています。

一方、ベトナム人民軍の情報通信企業ベトテル(Viettel)社も急速に発展し、世界市場においてトレードマークを確立しています。10年前、同社は海外への投資を開始しましたが、これまで、タンザニアや、ハイチ、カメルーンなど9カ国・地域に進出しています。

現在、ハロテルや、モビテル、テレモルなど同社の複数のトレードマークはこれらの国々で威信のあるものとなっています。ベトテル社は、1億人の顧客がおり、その中に、3500万人の外国人顧客が含まれています。従って、ベトテルは顧客の数が最も多い世界の30社の企業の中の1つとなっています。

今年、外国での経営からの同社の収益額はおよそ14億ドルに達する見込みです。12月17日に行われたベトテル社の海外進出開始10周年記念式で、グエン・スアン・フック首相は次のように評価しました。

(テープ)

「ベトテル者は、有名なトレードマークとなっており、大規模な投資を行っているだけではなく、投資先で社会問題を解決できる信頼に足る投資家ともなっています。良いトレードマークはその企業の財産であるだけではなく、国家の財産でもあります。」

ミナミルク社とベトテル社の発展はベトナム企業の発展速度と潜在力を示すものと見られています。これらの企業の海外でのトレードマークづくりと確保はベトナムの国際社会への参入の成功に貢献すると評価されています。

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