連携を強化するメコンデルタ各省


この数年間、メコンデルタ各省は、毎年行われているMDEC=メコンデルタ経済協力フォーラムなどを通じて、連携を強化しています。今年のメコンデルタ経済協力フォーラムは「メコンデルタ地域での農業再構築と新農村作り」をテーマにし、11月5日から7日にかけて、ソクチャン省で開催されます。今年のフォーラムも各地方の協力と経済社会発展に寄与するものと期待されています。


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メコンデルタの地図

南部メコンデルタは12省と1つの市から構成され、総面積は3万9700平方キロです。これは肥沃な平野部で、ベトナムの重点的な食糧生産地です。また、畜産や、水産物養殖、経済価値の高い果物の栽培にとっても大きな潜在力に恵まれていています。

この数年間、メコンデルタの農水産物の輸出量は日増しに増加し、国の輸出発展に大きく寄与しています。メコンデルタの潜在力を徹底的に発展させるために、政府は、カントー(Can Tho)市や、アンザン(An Giang)省、キェンザン(Kien Giang)省、カーマウ(Ca Mau)省からなる重点的経済地区の設立に関する492/QD-TTg号の決定を出しました。

これらの地方は、地域の経済社会発展や、東南部地域各省と中部高原地帯テイグエン地方との連携・通商、メコンデルタ各省とカンボジア、タイ、ミャンマーとの連携・通商の強化などにおいて、中心的な役割を果たしています。

こうした中、「メコンデルタ地域での農業再構築と新農村作り」をテーマにした今年のメコンデルタ経済協力フォーラムは、各省庁と地方が、農業農村開発に関する政策や、困難解決策などを討議するための場となります。

これに関し、カオ・ドゥク・ファト農業農村開発大臣は次のように語りました。

(テープ)

「重要なことは、各企業により有利な条件を作り出すことです。投資奨励だけでなく、農業分野に携わる企業が効果的かつ持続的な経営を行うように支援する必要があります。企業と農業の持続可能な発展に力を入れていきます」

農業農村開発省によりますと、今年のフォーラムの主な議題は農業再構築案を効果的に実施するための方法です。また、農業構造の転換や、新農村作りなどに関する政策や、具体的な措置なども出されます。

さらに、メコンデルタ地域内外の連携や、各地方と各省庁間の協力、メコンデルタと近隣諸国、国際組織との協力の強化策、社会福祉の確保とその関連施設の建設のための財源探しなども討議されるということです。

一方、エコノミストらによりますと、メコンデルタ各省の貿易・投資振興や、PR活動の促進も行わなければならないと指摘しています。

西南部指導委員会のグエン・フォン・クアン副委員長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「今回のメコンデルタ経済協力フォーラムは重要な意義があります。現在は社会安全保障や、福祉、投資振興が進められています。特に、ソクチャン省では1200億ドン(約6億円)相当の総合病院が建設されています。こうした背景の中で、今回のフォーラムは具体的な結果を収めると思います」

政府は、「メコンデルタを近代的農業をもつダイナミックな経済地区に発展させる」という目標を掲げています。こうした中、メコンデルタ経済協力フォーラムが効果的な措置を出し、メコンデルタの潜在力を徹底的に活用し、この地方における迅速かつ持続可能な発展に寄与することが期待されています。

ご感想

チャンビュートン

ベトナムのヴィンロン省出身です。日本企業は今ベトナムに巨額の投資をしているのですが、この機会にぜひヴィンロン省にも投資をお考えてみてはいかがですか。ヴィンロンはサイゴンとカントーの間にあり、人口102万人もいるという地理的にも有利で,人材的にも豊富です。

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