「ハンモックの歌」



ご機嫌、いかがですか、皆さん、トゥーハです。

ハノイは夏本番に入っています、気温は35度で、湿度70%の時は息苦しいほどです。では早速、お便りをご紹介します。先週、頂いたお手紙の中で、神奈川県、横浜市の南里よしみさんからは「今日の受信報告はベトナムの声放送局のウェブサイトの「戦争時代によく歌われた歌を聞きながら書きました。3曲とも印象深い歌でしたが私は「ハンモックの歌」が特に好きです」と書いてくださいました。南里よしみさん、お便り、どうもありがとうございました。

1970年代、ベトナム国民は抗米救国闘争期の激しい歳月に潜り抜けました。当時、ベトナム全民族は戦闘的な雰囲気に包まれる中で、数多くの有名な歌が生まれました。

「谷川に足を止め、ハンモックを張って

高くて青い空を見上げる

森の花は香りを放つ

息子を愛する母は国への愛を花に込める」

それは「ハンモックの歌」の歌詞です。

この歌を作曲した作曲家はグェンニュンという名を持つ兵士でもあります。1969年に彼はベトナム南部の戦場に向かうため、ラオスと接する国境地域にあるチュンソン山脈を越えて行軍した際、数千人の兵士が夜、ハンモックを張って、寝る様子を見にしました。ハンモックを見て、その作曲家は祖国のため、身を捧げるベトナム共産党の兵士を讃える歌を織り上げました。この歌が生まれた直後、当時のベトナム兵士一人一人の心に浸透して、大きな反響を呼びました。

では女性歌手ビクリエンの歌声で「ハンモックの歌」をどうぞ

作曲家グェンニュンはベトナム人民軍隊の作曲家でした。彼は戦争中の1933年にベトナム中部クァンビン省に生まれ、平和時代の2009年に亡くなりました。抗米救国闘争期に彼はベトナム、ラオス、カンボジア3カ国の多くの戦場に参戦しました。ですから、戦争という残酷な文字は彼の心の中に刻まれました。彼の作った殆どの歌や交響曲は戦争がテーマです。「ハンモックの歌」の中で、作曲家はハンモックを民族英雄に擬人化させ、素晴らしい歌詞を織り上げました。「ハンモックは僕を連れて戦場に行った。ハンモックは僕と共に、南部を解放するために敵軍を打撃した」

最後に、男性歌手コックフォンの歌声「ハンモックの歌」をもう一度どうぞ

いかがでしたか、皆さん、今日は南里よしみさんのお好きな歌「ハンモックの歌」をお届けしました。それでは今日のリクエスト音楽はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。

 

 

 

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