リスナーの皆さん、ご機嫌いかがですか。タオです。
10月に入りました。時が経つのは早いですね。ハノイは秋本番です。皆さんのお住まいの町はいかがですか?
先日、鹿児島県薩摩川内市の中原 翔太 さんからお便りが届きました。「ベトナムらしい歌をリクエストします。「通りの交差点」「運転手の歌」など、南北に長いベトナムを思い浮べていきたいです」との内容でした。
中原さん、リクエストどうもありがとうございます。それでは、今日のこの時間は中原さんのリクエストにお応えして、ベトナムらしい歌をお届けします。
始めに、「フオン川をさかのぼる」 (Nguoc Dong Huong Giang)をお届けします。
※ フオン川はベトナム中部の古都フェ市内を流れる有名な川で、香りの川と書きます。
「フオン川に小船が浮かんでいる
小船はどこに行くのか、誰を待つのかわからない
空に漂う雲を見て、昔の人を思い出す
行き来する船の中で、私は一人で孤独に耐えている」
ベトナムの古い言い伝えによりますと、ラクロンクァンは仙女であるアウコと結婚しました。アウコは100の卵を生み、100人 の子供を作りました。子供たちが大きくなると、ラクロンクァンは50人の子供をつれて、海岸へ、アウコは残りの50人の子供をつれて山へ行き、別れて暮らすことになりました。ラクロンクァンに従った50人の子供の中から、フン(雄)という王が出て、ヴァンランという国を建国しました。これがベトナム人による最初の国家です。作曲家バン・タイン・ニョはその伝説を基にして、「国の子守唄」(Dat nuoc loi ru)を作曲しました 。
では、次に、「国の子守唄」をどうぞ
「母は我が子を守りする
数千年も前から歌われてきた子守唄
母は我が子を子守する
アオウカという母は百人の子供を生んで、ベトナム国を建てた
数千年の歴史の流れを潜り抜けたベトナム
昔の甘い子守歌が残っている」
おしまいに、「砂州土における旅」(Hanh Trinh Tren Dat Phu Sa)をお聴きいただきましょう。
この曲は、ベトナム南部メコンデルタ地域の自然と人々の美しさを物語っています。また、その辺独得のメロディを持つ曲です。
では、「砂州土における旅」お聞きください。
「我が故郷がキュ・ロン川のそばにある
我が故郷の人々は一年中、稲田で仕事をしている
昔から、稲田は私たちを育ててくれた
砂州土はまるで母乳のようだ」
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナムらしい歌をお届けしました。
それでは今日のリクエスト音楽はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。