11月に入りました。ハノイは涼しくて、夜になるとどこからともなく甘い香が漂う中でロマンチックなメロディーが聞こえてきます。さて、青森県の藤本弘さん(ふじもと.ひろし)からのお便りをご紹介します。「リクエスト曲は便りで紹介された一弦琴の演奏曲をもっと聴きたいのでお願いします」とのお便りでした。藤本弘さん、お便り、どうもありがとうございます。
それでは皆さんのリクエストにお応えて、今日のこの時間は一弦琴の演奏曲をどうぞお楽しみください。
皆さんご存知のように、ダンバウという一弦琴はベトナムの独自の民族楽器です。ダンバウは細長い共鳴箱の上に一本の金属弦が胴から高い位置に張ってある琴です。一方は胴の端に固定しておき、もう一方は直角に立てた棒に取り付けています。昔から一弦琴ダンバウは庶民の親しい友として、村の祭りで演奏されてきました。現在、ダンバウの甘いメロディーはベトナム民族楽団や水上人形劇の公演で世界各国でよく知られています。
でははじめにダンバウの演奏で「故郷の橋 」をどうぞ
ダンバウはべトナム南部、中部、北部、それぞれの地方の民謡を素晴らしく表現できる楽器です。現在、べトナムには100年ほどの寿命を持つ一弦琴ダ ンバウ が保存されています。その楽器は世界の多くの国の舞台で脚光に浴びてきました。多くの外国人の観光客がベトナムに足を運んだとき、「ベトナム、ダンバウの 調べの国」と言いました。
次に「 南部の子守唄 」(Ru con)をどうぞ
ベトナムには「君よ、一弦琴の演奏一曲を奏でてください、その甘いメロディーを飽きない」という諺があります。一弦琴ダンバウのメロディーは母乳の流れのように永遠にベトナム人の心の中に流れてゆくことでしょう。
最後にダンバウの音色で「 美しい竹 」をどうぞお聞きください。
いかがでしたか、皆さん、今日はベトナム民族楽器一弦琴ダンバウの音色をご紹介しました。また来週お会いしましょう。