ミーギエップ手織り村

(VOVWORLD) -ミーギエップ村の職人の話によりますと、布を織り上げるためには、綿を実から取って、綿繰りから紡績・染色・機織りまでの多くの工程を済ませなければなりません。色合いや模様が異なりますが、多くが藍や朱色、黒、黄色や緑といった色を巧みに組み合わせるということです。

ミーギエップ(MyNghiep)村は、ニントアン(NinhThuan)省ニンフォック(NinhPhuoc)県フォックザン(PhuocDan)町に位置しています。この村は、数百年の歴史を誇る手織り村として知られています。さらに、この村は、チャム族の手織りの発祥地であるとされています。

ミーギエップ手織り村   - ảnh 1

伝説によりますと、17世紀に、ポーナガールという名前を持つある女性がこの地に来て、現地に住むある夫婦に布の織り方を教えました。その後、この夫婦は村人にこの仕事を伝えたということです。

また、ミーギエップ村の職人の話によりますと、布を織り上げるためには、綿を実から取って、綿繰り・紡績・染色・機織りまでの多くの工程を済ませなければなりません。色合いや模様が異なりますが、多くが藍や朱色、黒、黄色や緑といった色を巧みに組み合わせるということです。

一人の織り手の話です。

(テープ)

「こうした織物を使って、伝統衣装であるアオザイや、衣類、布団、敷布団、テーブルクロスなどを作るのが一般的です。最近では、新しい製品、例えば、リュックサック、バッグ、サイフなども作っています。」

ミーギエップ手織り村   - ảnh 2

ミーギエップ村の手織物は、繊細で独特な模様だけではなく、豊富なカラーやデザインがあり魅力的です。デザインには神話に登場する神様や、竜などの従来の模様の他、中部タイグエン地方の象徴的な動物である象、または、ベトナム人口の9割を占めるキン族の梅の花といった新たな模様があり、素材に金銀糸、合成繊維などを取り入れて、精巧に手で織り上げています。

ニントアン省文化スポーツ観光局のホ・シ・ソン副局長は次のように語っています。

(テープ)

「現在でも、ミーギエップ村の織物は手作業で行われています。現地行政当局はこの伝統的な工芸技術の保存計画を立てました。その内容は、若い世代に手織りの手法を教える教室を開くことや、手織物のPR、市場開拓などを行うということです。」

他の手織り村では、手織り作業に参加するのは中高年者の女性がほとんどですが、ミーギエップ村の、織り手は青年が多いです。毎年、この村では、チャム族の手織物製品フェスティバルが行われます。

村の職人の話です。

(テープ)

「ミーギエップ村の手織物は、国内に出荷される傍ら、インドや、タイ、アメリカなどにも輸出されています。現在、我が村では、約300世帯が手織りに従事しています。手織り協同組合を設立しました。組合員は、別々の生産工程を担当することから、以前より生産性が高くなってきました。天然繊維で作られた布は質が高く、丈夫ですよ。」

チャム族は中南部、特にニントアン省に集中して住んでいます。長年の歴史を誇る手織り技術は、チャム族の文化的なシンボルであり、チャム族の風俗習慣を示しています。

 

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