凧作りのバ・ズオン・ノイ村

(VOVWORLD) -首都ハノイ郊外ダンフォン県バ・ズオン・ノイ村の凧作りの職業は、長い歴史を誇っています。村人が作った凧は、国内外の凧あげ大会に使用される目的が主要です。
凧作りのバ・ズオン・ノイ村   - ảnh 1   バ・ズオン・ノイ村の出入門

バ・ズオン・ノイ村の凧は弱い風でもよく揚がるように、かなり巧妙に造られています。凧の骨は、竹で出来ていますが、この竹は普通の竹ではありません、平野に野生する老竹でなければなりません。また、竹の伐採時期は、かならず冬です。伐採後、竹の色が黄色くるまで干さなければなりません。乾燥した竹で出来た凧の骨組みは、軽く硬く丈夫になるからです。さらに、骨組みにカバーするのは、以前では手すきの紙でしたが、現在は、凧が風で壊れないように、丈夫で柔らかい布地となっています。

凧作りのバ・ズオン・ノイ村   - ảnh 2

バ・ズオン・ノイ村凧あげクラブ主任の話を聞いてみました。

(テープ)

「バ・ズオン・ノイ村の伝統的な凧には、尾がありません主に笛凧、つまり、風を受けると音のする凧です。特別な凧は3種類あります。一つの種類は、『マンゴーの葉』と呼ばれ、翼の幅が大きくて、翼の先が鋭い、長くてちょっと曲がる凧。次は、『レモンの葉』と呼ばれる凧は、レモンの葉のような形をするもので、『マンゴーの葉』の凧に比べ翼の幅が小さいですが、空中に高く揚げることができます。そして、翼幅が広く、翼の先の丸い凧は、他の凧より一番高く揚げることができますが、真上に揚がるようにするには技術が要ります。ですから、現在は、『レモンの葉』の形をした凧の方が人気がありますよ。」

凧作りのバ・ズオン・ノイ村   - ảnh 3  凧あげ大会に出場される笛凧

凧作りのベテラン職人によりますと、一般の凧作りも難しいですが、凧の上に付けられる竹笛の作りは、さらに難しいようです。凧の上に付けられた笛の数は、かつて、1本か、2本でしたが、今では、7本、あるいは12本も上っています。しかし、経験のある職人によりますと、2本の笛が付いた凧は、おもしろい音を出すようです。

バ・ズオン・ノイ村のある職人は次のように語りました。

(テープ)

「凧に付けられる笛は、黄色くなるまで乾燥させた老竹で作られます。笛凧は、風に吹かれると、力強いく滑らかで艶のある笛の音色が出ます。」

バ・ズオン・ノイ村は凧作りだけでなく、ベトナム北部で最大規模の凧あげ大会の開催地として知られています。凧あげ大会は、毎年、旧暦3月15日に開催されます。

凧あげ大会実行委員会委員長は次のように語っています。

(テープ)

「毎年の凧あげ大会には、約70~80の凧が参加します。この大会では、午前中に、その年の豊作、良い天気を祈願する儀式が行われた後、午後から凧あげコンテストが開催されます。凧あげの高度、空中で静止すること、そして、音を出していることという3つの基準が評価のポイントになります。その他、将棋、闘鶏など様々な遊びもありますよ。」

これまでに、バ・ズオン・ノイ村の凧作りの職人たちは、フランスや、タイ、シンガポール、マレーシアなどで開催される凧あげ大会に幾度も参加してきました。各世代の村人は、故郷の伝統的な文化の保存、発展に貢献しています。

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