昔から続く商いの村

(VOVWORLD) -ベトナム北部、ホン川デルタ地方のバクニン省にあるフーリュー村は、ハノイから北へ15キロ程のところにあります。
昔から続く商いの村 - ảnh 1 昔からある村の門に通じる大理石の道が今も残っている

昔、この村にはコショウ科のキンマーの葉とヤシ科のビンロウジュを主に販売する市場がありました。噛みタバコの材料です。現在では、いろいろな商品を扱うことから、北部で有名な市場となっています。この市場は、15世紀頃からこの周辺で最も賑やかな市場として広く知られてきました。19世紀の末までには、規模がかなり大きくなり、当時は村のほぼ全ての世帯が何らかの商売をしていました。フーリュー村のお年寄りの話です。

(テープ)

「昔、村の集会所の辺りは、キンマーの葉やビンロウジュ、雑貨売り場でした。村の奥の方では、牛や水牛、豚、魚、エビなどを売っていました。」

昔は道の両側にびっしりと店が並ぶ、賑やかな街並みだったということです。北部の平野部にある一般的な農村と違って、村全体が大きな市場だったようです。村の外から買い物に訪れる人が大勢やって来ても、十分な広さだったそうです。住民の話です。

(テープ)

「フーリュー村では、昔から商いをする人が大部分でした。農家はほんの少しでした。そのため、子供を養子に出す習慣があったんです。商売が忙しくて、子供の面倒を見られない女の人が多かったからです。養子縁組が盛んでした。」

フーリュー村には田畑もありましたが、他の村の人に頼んで、農作業をやってもらっていたということです。多くの家が商売をしていたからというのもありますが、働き手は女性だけだったからです。当時の男性は、官僚登用試験の科挙に合格することを目指して、勉強しなければなりませんでした。実際、村から多くの上級官僚が出ました。現在でも、有名な画家や作家、詩人、作曲家などの出身地として知られています。

昔から続く商いの村 - ảnh 2

フーリュー村を訪れると、古い村の姿を目にする事が出来ます。昔からある村の門や史跡に通じる大理石の道が今も残っています。菩提樹の木の下にあるフーリュー神社は、北部で最も美しい神社の一つと言われています。村のお年寄りの話です。

(テープ)

「フーリュー村にある神社や集会所は、国家レベルの歴史遺跡になっています。今は、村におよそ4000人が住んでいます。職業も伝統的な商いの他、大工や 調理師など様々です。」

村の人の仕事も、昔とは変わってきたフーリュー村。現在では、大きくてきれいな今風の建物を見ることが多くなってきました。しかし、この昔から続く商いの村には、貴重な史跡や古い建築物などが大事に保存されています。

ご感想

他の情報